雄一の本棚
感想

80万部突破という帯に惹かれて手に取った作品です。ホラー作家・雨穴氏の初長編ということで、期待値も高めでした。 9枚の奇妙な絵をモチーフに、複数の事件を絡ませていく構成は確かに工夫されています。謎解きの要素があり、どのようにして事件が繋がるのかという興味は最後まで持続しました。 ただし、正直なところ、終盤で提示される「真実」については、少々物足りなさを感じました。伏線が張られ、パズルのピースが揃うはずの瞬間も、想像していたほどの衝撃や深さに欠けるというか。YouTuberとしての活動が忙しいのか、文章のテンポもやや散漫な部分がありました。 ホラーとしての戦慄感よりも、謎解きミステリーとして読むと良さそうです。決して悪くない作品ですが、人気の割には「なるほど、そういうことか」で終わってしまう感じ。慎重派の私としては、過度な期待を抱かずに読むことをお勧めします。

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