雄一の本棚
書きたいことがない人のための日記入門

書きたいことがない人のための日記入門

pha 星海社 2026年3月18日

感想

日記を書くという営みについて、これほど誠実に向き合った入門書は珍しい。著者がウェブ日記から執筆活動へと進んだ実体験に基づいているだけに、説得力がある。 本書を手にとったのは、正直なところ「書きたいことがない」という題目に惹かれたからだ。仕事柄、企画書や報告書は日々綴るが、自分の言葉で日常を振り返る習慣はほぼない。そうした日々の中で、著者は日記を単なる記録ではなく、自分と向き合う基礎的な営みとして位置づけている。その視点が本書の核になっており、非常に興味深い。 特に感銘を受けたのは、日記を通じて文章力がつくという論理と、人間関係が広がるという指摘だ。SNS時代だからこそ、落ち着いて思考する時間が必要という指摘も現代的だ。年を重ねた今だからこそ、日記という古い営みの価値が見えてくるような気がした。 実践的な指南も丁寧で、初心者が躊躇なく始められる配慮が随所に感じられる。すぐに何か始めてみたいと思わせる好著である。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ