鬼の花嫁 新婚編五〜天狗からの求婚〜

鬼の花嫁 新婚編五〜天狗からの求婚〜

クレハ

出版社:スターツ出版 出版年月日:2025/12/27

スターツ出版 | 2025/12/27

4.50
本棚登録:6人

みんなの感想

感想

正直なところ、このシリーズは最初、やや敬遠していました。あやかしものということで、どうしても軽めの内容かと思っていたからです。しかし、シリーズを追うにつれて、その判断は誤りだったと気づかされました。 この新婚編五では、天狗という新たな登場人物が加わることで、物語に新しい緊張感が生まれています。柚子をめぐる複数のあやかしの思惑が絡み合い、単純なラブストーリーではない、複雑な人間関係(あやかしですが)の葛藤が丁寧に描かれている。玲夜の独占欲と烏羽家当主の一途さの対比も興味深く、どちらに感情移入するかで読後の余韻が変わってくるほどです。 文章も読みやすく、テンポよく物語が進むため、会社帰りの疲れた時間でも無理なく読み進められました。このシリーズは侮れない。シリーズを追うことをお勧めします。

感想

仕事の合間の息抜きにと手に取った一冊です。前巻までのストーリーを追ってきたので、新たなキャラクターの登場と新しい展開を興味深く読み進めました。 天狗のあやかしが新たに加わることで、三角関係的な恋愛模様が生まれるわけですね。主人公・柚子をめぐる複数のあやかしの愛情表現や独占欲の描き方は、このシリーズの魅力のひとつだと思います。ただ、正直なところ、パターンがやや繰り返されている印象は拭えません。新しい恋敵が現れて、それに対する既存キャラの反応が加速する、という流れが前巻と似ているように感じました。 登場人物たちのやり取りは相変わらず楽しく、気軽に読める点は良いのですが、新展開としてはもう少し予想外の展開があってもよかったかなと思います。シリーズを追い続けている読者なら十分楽しめる内容ですが、特に新しい視点や深さが加わったわけではないというところでしょうか。文庫版の読みやすさはいつも通りで、通勤時間の相棒として活躍してくれました。

感想

最近の話題作ということで、つい手に取ってしまいました。正直なところ、このような幻想ロマンスは孫娘の世代向けだと思っていたのですが、なかなかどうして、引き込まれてしまいました。 柚子という女性をめぐる鬼と天狗のあやかしの争いというストーリーは、古い時代の物語にも通じる普遍的なテーマを現代的に解釈したものだと感じます。玲夜という主要人物の、執拗なまでの独占欲と愛情の描き方が非常に細やかで、年を重ねた今だからこそ、人間関係の複雑さについて考えさせられました。 文庫という読みやすいフォーマットで、テンポよく物語が進むのも良いですね。前巻からの続きということで、シリーズの流れの中で新しい展開が加わる楽しさが実感できます。新しい恋敵の登場という古くからある設定を、あやかしという設定でどう料理するか、その工夫が面白い。 話題作にはそれなりの理由があるものです。娯楽として十分な満足感が得られました。

感想

久しぶりに夢中になって読める作品に出会った。シリーズものということで敬遠していた時期もあったが、このあやかし恋愛ファンタジーはなかなかの傑作だ。 本編は前巻での事件が一段落したところから始まるが、すぐさま新たな困難が舞い込んでくる。天狗のあやかしが登場することで、物語に新しい緊張感が生まれている。主人公・柚子をめぐる三角関係ならぬ二者択一の構図は、単なる恋愛ドラマにとどまらず、あやかしたちの宿命や因縁という重厚なテーマへと発展していく。 特に面白いのは、敵対していた勢力の思惑が複雑に絡み合うところだ。復讐心から始まった対立が、予想外の展開へと変わっていく様は読んでいて気持ちがいい。愛する者のために揺らぐ心情描写も丁寧で、キャラクターたちへの感情移入も深まる。 普段はちょっと背伸びした本ばかり読むが、こうした娯楽性の高い作品も、時には心身ともにリフレッシュさせてくれるものだ。続きが気になって、ついつい次巻も手に取ってしまった。大人が読んでも十分に楽しめる、そんな一冊である。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ