野球選手の近本さんが書いた本ということで、どんなお話かなと思って手に取ってみました。野球の成績のことはよくわかりませんけれど、この本を通じて、小さな体で大きな成果を出すまでの工夫や心構えが伝わってくるようです。 「決めつけんの、はやない?」というタイトルの言葉が印象的で、黒と白の二者択一ではなく、その間で柔軟に生きていくという考え方はなるほどと思わされました。仕事にも人間関係にも通じる大事なことが書いてあるんでしょう。 ただね、私のような年寄りには、野球の専門的な話がちょっと難しくて、全部を理解するのは大変でした。それでも、どんな仕事でもコツコツと続けることの大切さ、穏やかに清らかに生きるというメッセージは素敵だなと感じます。もっと日常的な話や例え話があれば、もっと親しみやすかったかもしれません。気軽に読む分には良い本だと思います。
最近登録された他の本の感想
2026年06月08日
この本の面白さには、本当に引き込まれてしまいました。神社ツアーの提案から始まる冒険なのですが、ただの旅の話ではなくて、日本の歴史や結界術といった深い知識が織り交ぜられているんです。 龍神ガガと新しく登場する美夜件という予言獣のキャラクターが楽しくて、二人の掛け合いを読んでいるだけで笑顔になります。年を重ねた私でも、こういう軽妙でユーモアのある描写は心がほぐれますね。 そして何より素晴らしいのは、バラバラに見える歴史の出来事が少しずつ繋がっていく過程です。徳川家康の結界術や平安京の陰陽道の話なんて、学校では教わらない興味深い知識で、読んでいて「へえ、そんなことがあったのか」と感心しきりでした。 仙台から全国を巡る旅の描写も丁寧で、まるで自分も一緒に旅をしているような気分になります。怨霊たちの真実にたどり着く場面は、思わず目を離せなくなってしまいました。気軽に読める小説でいながら、歴史への好奇心も満たしてくれる、そういう素敵な一冊です。
2026年06月08日
図書館で見かけて、「猫さえいれば」というタイトルに思わず手に取ってしまいました。うちにも昔、可愛い三毛猫がいたんです。今は一人暮らしなので、こういった猫のお話は本当に心がなごみます。 何人もの作家さんが書いた短編集なので、どれを読んでも新しい発見がありますね。猫たちが登場人物たちの人生にどんなふうに関わっていくのか、ほほえましくて、時には少し切なくて。パートの仕事で疲れた日の帰り道、バスの中でこの本を開くと、ふわっと気持ちが軽くなります。 どのお話も長すぎず、でも丁寧に描かれているから、老眼の目にも優しい。文庫本のサイズも持ちやすくて、何度も読み返したくなります。猫好きさんはもちろん、そうでない方にも読んでもらいたいですね。こういう温かい物語、今の時代に本当に必要だと思うんです。
2026年06月08日
このところ孫の音楽発表会が続いていたせいか、タイトルの「チェロ」という言葉が目に留まって手にした一冊です。スパイものなんて今まで読んだことがなかったのですが、こんなに素敵な作品があるんですね。 主人公の橘さんという方が、心に傷を抱えながら潜入調査という任務に向き合う様子が、とても丁寧に描かれていました。最初は任務のために音楽教室に通うのですが、そこで浅葉先生との出会いや、仲間たちとの関係が少しずつ心を温かくしていく。その過程が本当に優しくて、読んでいて自分まで温かい気持ちになりました。 チェロという楽器の描写も美しく、音が聞こえてくるようでした。パートの仕事が終わった後、疲れているはずなのについ続きが気になってしまい、何度も夜更かししてしまいました。スパイと音楽という組み合わせが絶妙で、どちらの要素も大切に扱われていて好感が持てます。こういう感動的な作品、もっと出会いたいです。
2026年06月06日
新聞の書評欄で見かけて、つい手に取ってしまいました。恋の終わりや心の痛みを扱った短編集と知っていたので、少し構えながら読み始めたんです。 ですが、蓋を開けてみると、どの作品も胸に染みるように優しいんですね。濃密な恋が壊れていく悲しみを描いた表題作も、もちろん切実なのですが、それでいて絶望的にならない。むしろ、そういう痛みを経験しながらも、人は前に進むんだという、静かな力強さを感じました。 特に印象的だったのは、若い頃の恋の思い出を綴った作品たち。こちらは懐かしさと、あのころの青臭さが蘇ってきて、思わず微笑んでしまいました。自分自身の人生を振り返らせてくれる作品ばかりです。 文章も読みやすく、短編だからパート帰りの疲れた体でも気軽に読み進められました。つらいことがあっても、きっと大丈夫。そう優しく励ましてくれるような一冊。これからもときどき手に取りたくなる本です。
2026年06月06日
孫が読んでいるマンガで、表紙が派手だったので何となく手に取ってみました。同じ名前の女の子二人の友情の話ということで、ストーリーはシンプルで追いやすかったですね。 ただね、このシリーズは4巻目ということもあって、すでにお話が進んでいるのか、登場人物がたくさんいてちょっと複雑に感じてしまいました。音楽やファッションといった若者の世界の話が中心で、私たちの年代には少し遠い内容かもしれません。絵もきれいで、キャラクターたちは魅力的に見えるのですが。 若い方が読めば、もっと楽しめるのだろうなと思います。私にはちょうど普通、といったところでしょうか。シリーズの最初から読むと、もっと物語に入り込めたのかもしれませんね。気軽に読むにはいいのですが、途中からの購入はおすすめしづらいかな、というのが正直な感想です。
2026年06月01日
図書館で見かけて、なんとなく手に取った本でした。帯の文句が胸に響いたんです。正義と現実のはざまで揺れる人生──それって、私たちの誰もが何らかの形で経験していることではないかしら。 この小説は、大企業という大きな組織の中で、信念を貫こうとした一人の労働者の歩みを描いています。読んでいて思ったのは、著者の言葉選びの優しさです。重いテーマなのに、決して説教的にならず、ちょうど人生の峠を越えてきた私の心に静かに響き渡ってきました。 青春時代の迷い、上京してからの葛藤、仲間との絆──各章が無理なく流れていて、気持ちよく読み進められます。特に人間関係の描き方がいいですね。きれいごとではなく、複雑で、だからこそ真実味がある。 78年生きてきた私が読んでも「ああ、わかるわ」と共感できる部分がいくつもありました。人生ってこんなもの、という達観ともちょっと違う、温かみのある世界観が好きです。気軽に読めるけれど、心に残る。そういう本、いいですね。
2026年06月01日
新装版ということで、表紙が新しくなったこのファンタジーを手に取ってみました。少女が城に潜入するという設定は面白そうですし、累計350万部超というのも目を引きます。 読み始めてみると、確かに物語には引き込まれます。登場人物たちがそれぞれに悩み、苦しみながら前に進もうとする姿が伝わってきました。特に主人公の少女とその周りの人間関係が丁寧に描かれている印象です。 ただ、正直なところ、とても新鮮だとか、目からウロコが落ちるような経験というわけではありませんでした。ファンタジーの基本的な要素はしっかり押さえてありますが、昔からよく見かけるパターンという感じがしてしまって。年を取った身からすると、「あ、この流れは見たことがあるな」と思ってしまうことが多かったんです。 面白くないわけではないんですよ。むしろ安定した読み心地で、気軽に読むには良い本だと思います。でも、わざわざ新装版を買ってまで再度読む必要があるかといわれると、迷ってしまうくらいの感じです。
2026年06月01日
文庫本の手軽さが好きなので、伊坂幸太郎さんの本は時々手に取ります。この『フィッシュストーリー』も図書館で見かけて、思わず借りてきました。 表題作を含めた四つの短編が入っているんですが、どれも設定が変わっていてね。時間を超えて繋がっていく話だとか、黒澤という人物が活躍する話だとか。読んでいて「あ、こういう仕掛けなのか」と気づく瞬間は楽しいです。最後はスッと胸のすくような終わり方になっていて、そういう爽快感は好ましい。 ただね、率直に申し上げると、全体を通して「いいな」と感じるところもあれば「ちょっと難しいな」と感じるところもあって、心がぐっと掴まれるほどではなかったんです。物語として上手く構成されているのはわかるんですが、私のような年寄りには、もう少し素直な物語の方が好みかもしれません。 78歳ですから、これ以上難しい話を追うのはなかなかね。でも伊坂さんのユニークな想像力は嫌いじゃありませんので、また別の作品を読んでみるかもしれませんね。
2026年06月01日
表紙のきれいなピンク色に惹かれて手に取った一冊です。「お姫さまマインド」という言葉の響きも素敵だなと思いました。 ただ、読んでみると、著者の言いたいことはわかるのですが、私のような年寄りには少し浮世離れしているような気がしてしまいました。「自分を大切にする」「人生の主人公になる」という考え方は良いのですが、現実的ではないと感じる部分が多かったのです。 78年も生きていると、人生というのはそう都合よくはいかないものだと知っています。もちろん、ポジティブな考え方は大事ですし、自分を肯定することも必要です。でも、この本の言う「降参するほどうまくいく」という話は、若い時代だからこそ響く言葉なのかもしれませんね。 読みやすくて、気軽に手に取れる文体なのは良かったのですが、私の人生経験とのズレを感じてしまい、もう一度読もうという気になりませんでした。若い女性には役に立つ本かもしれません。
2026年05月06日
ファンタジー小説ということで手に取ってみたんですが、正直なところ、ついていくのが大変でした。登場人物がたくさんいて、話の筋も複雑になっていて、これまでのシリーズをしっかり読んでいないと、ちょっと理解しづらいんですね。 元々、気軽に読める物語を探していたので、もう少し分かりやすく、読みやすい展開だといいなあと思いました。ゲームの特典コードがついているというのも、どういった本なのか、ちょっと迷った部分です。 悪い本だとは思いませんが、私みたいな年配の読者には、もう少し親切な構成だと嬉しいかなあというのが正直な感想です。若い方で、こういった冒険ファンタジーが好きな人には面白いんだろうなって想像します。
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