裕子の本棚
モノガタリは終わらない

モノガタリは終わらない

モノガタリプロジェクト 集英社 2026年2月20日

感想

有名な作家さんたちが集まった短編集ということで、つい手に取ってしまいました。「捨てられないモノ」というテーマは、年を重ねた身としては本当に身につまされます。机の引き出しにだって、もう何年も使っていない物ばかり。だからこそ、この本の視点は面白いなと思いました。 ただ、正直なところ、すべての短編が心に響いたわけではありません。素敵だなと感じる作品もあれば、ちょっと物足りないと感じるものもありました。やはり作家さんによって得意不得意があるんでしょうね。二十編も入っているので、好みが分かれるのは仕方ないかもしれません。 それでも、懐かしい品物についていろんな角度から考えさせてくれるという点は良かった。久しぶりに奥の方にしまってある物を見つめ直してみようかな、という気になります。文庫本だから持ち運びも便利だし、気軽に読むのにちょうどいい一冊。パートの休憩時間なんかに少しずつ読み進めるのが、このような短編集にはぴったりですね。