雄一の本棚
グレタ・ニンプ

グレタ・ニンプ

綿矢 りさ 小学館 2026年1月27日

感想

綿矢りさが初めてコメディに挑戦したと聞いて、正直ちょっと意外だったんですよ。これまでの彼女の作品って、どちらかというと深刻なテーマを扱うイメージだったから。でも読んでみたら、これが面白い。妊婦という設定を使いながら、ここまで大胆に、ぶっ飛んだ表現で笑わせてくるとは。 本当に唸るほどの迫力です。キャラクターの怒号や本音が、もう容赦なく飛び出してくるんですよ。社会の矛盾、女性の立場、人生設計の葛藤——こういった重いテーマを、こんなに明るく、時には下品なくらいにぶっちゃけるやり方は新鮮。笑いながら考えさせられる、そういう化学反応が起きます。 自営業だからこそ、人生設計の難しさとか、働くことと人生との関係について考えることが多いんですが、この本はそういう現実的な問題を、ユーモアで包んで投げかけてくる。ページをめくるたびに「え、ここまで言うの?」という驚きと喜びがありました。SNSで話題になるのも納得ですね。久しぶりに、小説の新しい楽しみ方を教えてもらった気がします。

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