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兄弟天下 豊臣秀長の覚悟

兄弟天下 豊臣秀長の覚悟

簑輪 諒 祥伝社 2026年2月6日

感想

大河ドラマの放送をきっかけに手に取った一冊です。豊臣秀吉といえば誰もが知る戦国の英傑ですが、この作品は兄を影で支え続けた弟・秀長に焦点を当てている。実は自営業をやっていると、この秀長という男の生き方がよく分かるんですよね。 派手さはないけれど、兄の夢を自分の夢として、黙々とそれを実現させていく。そういう脇役的な立場の価値って、年を重ねるほどに理解できるようになります。著者は秀長の心情や葛藤を丁寧に描き、彼がただの補佐役ではなく、天下統一を支えた重要な人物だったことを教えてくれます。 歴史小説としても読みやすく、戦国時代の緊迫感と兄弟の信頼関係が自然に伝わってきた。気負わずに読める文体も好ましい。人生経験を重ねた世代だからこそ、このような脇役の人生に深く共感でき、引き込まれていきました。歴史好きな方はもちろん、そうでない方にもお勧めできる、素晴らしい一冊だと思います。