雄一の本棚
新・人間革命(第17巻)

新・人間革命(第17巻)

池田大作 聖教新聞社 2010年5月3日

感想

人生も半世紀を過ぎて、こういった人間の成長や精神的な深まりについて描かれた作品は、自然と心に沁み入るようになってきた。この第17巻も例外ではなく、主人公たちの葛藤や選択の場面で何度も立ち止まってしまった。 自営業という立場で仕事をしていると、決断の連続だし、失敗もある。そうした時に、この物語のような不屈の精神、そして人とのつながりの大切さを改めて考えさせられるんだ。派手さはないかもしれないけど、じわじわと心に響いてくるのが特徴だと思う。 文庫版で気軽に読み進められるのも良い。長編シリーズだからこそ、各巻で完成度を保ちながら新しい視点や課題を投げかけてくる構成力は見事だ。人間とは何か、社会とは何かを問い続ける姿勢が一貫していて、それが信頼感につながっているんだろう。 気負わずに読める深さ。それが何より魅力的だった。