ゆーきの本棚
感想

新聞の書評欄で目に留まったこの本、さっそく手に取ってみました。古代ギリシアの哲学者たちの列伝とは、一見難しそうに思えましたが、いざ読み始めてみると、それはもう面白くてね。 各哲学者の生涯が生き生きとした挿話で綴られており、アリストテレスやディオゲネスといった錚々たる人物たちの人間的な一面が伝わってくるのです。難解な学説も、「教養は順境にあっては飾りであり、逆境にあっては避難所である」といった格調高いことばを通じて、自分の人生経験と重ね合わせることができました。 長く生きてきた身からすると、二千年以上前の賢人たちの思索が、今なお新鮮に心に響くというのは実に興味深い。岩波文庫のこのシリーズ、中巻という位置づけも絶妙で、引き続き他の巻も読みたくなりました。退職後の充実した時間を過ごすには、こうした古典との対話こそ最良の過ごし方だと感じています。

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