ゆーきの本棚
新・人間革命(第16巻)

新・人間革命(第16巻)

池田大作 聖教新聞社 2010年1月26日

感想

この第16巻も、相変わらず着実なペースで物語が進んでいきました。創価学会の指導者としての人生を描き続けているこのシリーズですが、正直なところ、ここまで来るとやや重複感が否めませんね。 同じテーマが繰り返され、似たような展開が続く。もちろん登場人物たちの深さや葛藤は丁寧に描かれているのですが、80年も生きていると、ある程度の予測がついてしまう。それが良いのか悪いのか、難しいところです。 文庫本という手軽なフォーマットで読めるのは嬉しいことですし、話題の作品をチェックしておきたいという気持ちもわかります。ただ、新たな発見や感動を求める側からすると、少々物足りなさを感じてしまいました。 信仰と人生についての考察は真摯ですし、長く愛読されている理由も理解できます。けれども、個人的には第16巻はこれまでとの違いが薄く感じられました。シリーズの良さは保ちながらも、もう少し新しい視点や展開があれば、より魅力的だったのではと思います。