これが本当のSPI3だ! 2028年度版 【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】
SPIノートの会 講談社 2026年1月21日
孫の就活の話を聞いていて、このSPI対策本が話題になっているというので手に取ってみました。定年後、世間の動きから遠ざかりがちな身としては、こうした時下の話題をキャッチアップするのも悪くないですね。 本書は確かに就職試験対策の定番らしく、売上実績も示されており、信頼性は感じられます。テストセンター、ペーパーテスト、WEBテスティングという三つの方式に対応しているということで、受験生にとっては実用的な一冊なのだろうと思います。 ただ、これは正直なところ、わたしのような高齢者が読んで「ああ、いい本だ」と感動する類の本ではありませんね。実用書としての機能は果たしているのでしょう。問題集としても充実しているのだと思います。けれども、本としての奥深さや、読んでいて心が動かされるような何かがあるかというと、それは期待すべきではないのでしょう。 若い世代の進路支援という役割を果たしている点では評価できますが、わたし自身の読書体験としては、可もなく不可もないというのが率直な感想です。
最近登録された他の本の感想
2026年06月13日
この第16巻も、相変わらず着実なペースで物語が進んでいきました。創価学会の指導者としての人生を描き続けているこのシリーズですが、正直なところ、ここまで来るとやや重複感が否めませんね。 同じテーマが繰り返され、似たような展開が続く。もちろん登場人物たちの深さや葛藤は丁寧に描かれているのですが、80年も生きていると、ある程度の予測がついてしまう。それが良いのか悪いのか、難しいところです。 文庫本という手軽なフォーマットで読めるのは嬉しいことですし、話題の作品をチェックしておきたいという気持ちもわかります。ただ、新たな発見や感動を求める側からすると、少々物足りなさを感じてしまいました。 信仰と人生についての考察は真摯ですし、長く愛読されている理由も理解できます。けれども、個人的には第16巻はこれまでとの違いが薄く感じられました。シリーズの良さは保ちながらも、もう少し新しい視点や展開があれば、より魅力的だったのではと思います。
2026年06月13日
新聞の書評欄で大きく取り上げられていたので、この新版を手に取ってみました。昭和の時代に世界中で話題になった作品だと聞きますが、今読んでも色褪せないというのは本当ですね。 主人公チャーリイの知能が急速に高まっていく過程を、彼自身の記録という形で辿るという仕掛けが見事です。知性を得ることの喜びと、同時に社会や人間関係の複雑さに直面する苦しみが、これほど切実に伝わってくる作品は珍しい。私も人生経験を重ねましたが、この主人公が感じる喜びと孤独の揺らぎに、自分の経験を重ねずにはいられませんでした。 この新版には訳者の追悼あとがきが付いているとのことで、それを読むとまた違う味わいが生まれます。80年を超えて生きてきた身としては、人間の本質について問いかけ続ける古い作品に、むしろ強く惹かれるのかもしれません。まだ読まれていない方にはぜひお勧めしたい一冊です。
2026年06月10日
話題作という触れ込みで手に取ったのだが、正直なところ期待と現実にはずいぶんな隔たりがあった。詐欺師たちと少女の奇妙な共同生活という設定は興味深く、各文学賞を受賞した作品とあって最後まで読み通した。しかし、登場人物たちの心情描写がどうにも腑に落ちない。特に後半、唐突に感動的なクライマックスへ向かおうとするあたり、作為的な仕掛けが透けて見える気がしてならない。 若い世代には新鮮なトリックが面白いのだろうが、こちらは長年いろいろな本を読んできた。そこまで巧妙とは思えず、むしろ急いで畳もうとした印象が残った。文庫版の解説も大げさではないかと感じる。ページをめくるのに疲れてしまい、最後は義務感で読了した次第。話題作だからと言って自分に合うとは限らないということを改めて認識させられた一冊である。
2026年06月10日
話題の本だということで、思い切って手に取ってみました。いやはや、これは骨のある本ですな。 中世の修道院で次々と起こる不可解な死。一見すると古典的なミステリーの骨組みですが、ウンベルト・エーコという知識豊かな著者の手にかかると、単なる謎解きに留まらないものになってしまう。あちこちに中世の思想史や記号学が絡み合い、読み進めるたびに頭を使わせられます。 若い頃なら、こうした知的な難しさに圧倒されていたかもしれません。しかし八十年生きてくると、話の奥行きが見えて、かえって面白い。登場人物たちの議論も、時代の空気も、なんとなく腑に落ちるのです。 完全版というのは素晴らしい判断で、隠されていた部分を読めるのは良い。上巻だけで既に引き込まれていますから、下巻が待ち遠しい。このごろ出版業界は懐かしい傑作を新しく紹介してくれるが、こういう本こそ、今一度多くの人に読んでもらう価値がある。
2026年06月10日
直木賞と山本周五郎賞をダブル受賞したというので、これは読まねばと思い手にとりました。80年も人生を重ねると、こうした話題作を逃すわけにはいきませんからね。 秋田の山々を舞台に、マタギという失われつつある生業を通じて日本の風土を描いた作品です。主人公・富治の人生は実に重厚で、山との関係、恋、そして社会との葛藤が層をなして迫ってくる。特に印象深いのは、狩猟という営みを通じて自然と向き合う人間の姿が、これほどまで魂に響くものかということです。 文章は格調高く、登場人物たちの息遣いが紙面から聞こえてくるようです。現代は失われた時代の風景が、克明に、そしてやさしく描かれている。わが人生の長さの中でも、こうした傑作に巡り合えることは本当に幸福です。 話題作だからこそ読む価値がある。若い世代にも、そして人生経験を積んだ者にも、深く響く傑作だと確信しています。定年後の読書人生の中で、これほど満足できた作品は久しぶりです。
2026年06月07日
朝井リョウの『正欲』から3年半ぶりとのことで、早速手に取ってみました。話題になっている本は、やはりチェックしておかねばと思いまして。 正直申し上げて、この作品はなかなかに挑戦的です。家電メーカーの総務部勤務という一見地味な主人公を通じて、人間の本質というものを問いかけてくる。「寿命を効率よく消費する」というフレーズが印象的で、そこには現代人の生き方に対する深い問題提起があるのでしょう。 80を過ぎた身としては、若い頃とは違う視点で人生というものを考えさせられました。朝井リョウの筆致は相変わらず鮮烈で、日常の風景の中に隠された人間の複雑さを浮き彫りにしていく。新聞のベストセラー欄でも名前が上がっていましたが、納得のいく評価だと感じます。 時代の空気を敏感に捉えた傑作。定年後、時間に余裕ができた今だからこそ、じっくり味わえる一冊です。
2026年06月06日
このごろ話題の本だというので手に取ってみました。映画化もされたというこの作品、実に深い内容だと感じます。 医学部に進むほど優秀だった姉妹が統合失調症に直面するという、あまり表に出ない家族の葛藤が描かれています。医師である両親の判断、そしてその対応に対する疑問。弟である著者がカメラを向け続けた20年という長い歳月の中で何が起こったのか。 八十路の身としても、親の世代が直面する医療と家族の問題は他人事ではありません。本人も家族も、どうすればよかったのか、その問いかけの前に立たされるような重さがあります。映画に入れられなかったという家族の事実も含め、著者が勇気を持って記した言葉一つ一つが胸に響きます。 現代社会の中で、精神疾患とどう向き合うべきか。多くの人に読んでもらいたい、そして考えてほしい作品です。人生経験の長さが少しは役に立つかもしれない、そんな気持ちで読み終えました。
2026年06月06日
孫が勧めてくれたので読んでみました。YouTube大学でも話題らしいですね。 確かに、お金に対する考え方の基本が分かりやすくまとめられた本だと思います。資産と負債の違い、働き方の選択肢など、若い頃に知っていれば役に立ったなと感じる内容も多くあります。特に金銭教育の重要性については、現在の日本でも必要な視点だと感じました。 ただ、80年も生きていると、本書の主張が全て新しいとは言えません。アメリカの事例が中心で、日本の実情とは異なる部分も目につきます。また、改訂版とはいえ、初版が出てから随分と時間が経ち、金融情勢も大きく変わっています。 良い入門書ではありますが、人生の折り返しを大きく越えた身としては、新しい視点というより「ああ、やはりそうか」という確認の感覚が強いです。お金についてまだ真摯に考えていない若い世代には、ぜひ読んでもらいたい一冊ですね。
2026年06月06日
孫が「今流行ってる漫画だよ」と勧めてくれたので、思い切って手にしてみました。正直なところ、この年で漫画を読むのは少し照れくさかったのですが、読み始めたら一気に引き込まれてしまいました。 第5巻では、これまで積み重ねられてきたストーリーが見事に花開く瞬間が描かれています。キャラクターたちの心情表現が実に丁寧で、絵と台詞が一体となって物語を深く伝えてくるんですね。人生経験が長い分、登場人物たちの葛藤や選択の重みがひしひしと伝わってきます。 何より素晴らしいのは、この物語が「夢と現実」という普遍的なテーマを扱っていながら、決して説教くさくないという点です。読んでいて、自分自身の人生を重ね合わせる場面も何度もありました。定年を迎えた今だからこそ、心に響く表現が随所にあります。 話題の作品というのは伊達ではないと実感しました。年齢を問わず、多くの人の心を動かす理由がよく分かります。
2026年06月01日
最近、書店で話題になっている本をついつい手に取ってしまう癖がありますが、この第11巻も期待通りの出来栄えでした。 池田大作先生の著作とあって、人生哲学や信仰に関する深い思考が随所に散りばめられています。定年を迎えた身としては、これからの人生をいかに充実させるか、どう社会に貢献するかという問いに直面しているのですが、本書を読むと自分の在り方について考えさせられます。 文庫というコンパクトなサイズで、手軽に読み進められるのも年配の読者にはありがたい。登場人物たちが人生の様々な困難に向き合い、乗り越えていく姿は、長く生きてきた我々にも共感できる部分が多い。特に人間関係の構築や逆境への向き合い方については、人生経験の重みが感じられます。 シリーズを重ねるごとに物語の深度が増しているように感じられます。全巻を通して読み続ける価値は十分にあると、改めて確認できました。同年代の方々にもぜひお勧めしたい一冊です。
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