一郎の本棚
時をかける情緒 まぁいいさ

時をかける情緒 まぁいいさ

清水ミチコ 幻冬舎 2026年2月5日

感想

新社会人になって、仕事の疲れを癒すエッセイを探していた時にこの本を手に取りました。著者の自由な視点から日常の出来事を切り取った作品だと思ったのですが、正直なところ、期待と現実のズレを感じてしまいました。 エッセイとしてのクオリティは悪くないのですが、各章が独立した短編のような構成のため、全体を通しての一貫性や深みに欠けている印象です。著者の人生経験は確かに興味深いのですが、それをどう読み手に伝えるかという工夫が足りないように感じました。特に、タイトルの「情緒の味わい」を期待していただけに、もっと読者の心に響く表現や洞察があってもよかったのではと思います。 ただし、短編ごとに軽く読めるという点では、仕事で疲れた時の読書に向いているかもしれません。気軽に手に取れるエッセイを求めている方には悪くない選択肢だと思いますが、深い思考や感動を期待する人には物足りないかもしれません。慎重に本を選ぶ自分としては、期待値を少し下げて読むことをお勧めします。

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