一郎の本棚
感想

期待値が高すぎたのかもしれません。「怖さの本質を抉りだす」というキャッチコピーに惹かれて手に取った『猿』ですが、読み終わってみると、その期待と現実のギャップに少し落胆しました。 限界集落という舞台設定や、同居人の異変といった設定は興味深いのですが、展開が予想の範囲内に収まってしまった感じがします。もっと予測不可能な恐怖や、深い心理描写を期待していたのですが、むしろ説明的になってしまっている部分が多いように感じました。 新社会人として仕事で疲れているときに読もうと思い、適度な緊張感のある小説を探していたのですが、この作品は中途半端な不気味さが続くだけで、物語として昇華しきれていない印象を受けました。もう少し登場人物の背景が掘り下げられていれば、また違う印象だったかもしれません。 丁寧に構成された作品ではあるので、心理サスペンスが好きな方には響くかもしれませんが、個人的にはもう一押し何かが足りないように感じました。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ