雄一の本棚
自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

ちきりん ダイヤモンド社 2011年10月1日

感想

最近、仕事の判断場面で立ち止まることが増えていた。部下の報告に対して「そう言うなら」と受け入れてしまう。上司の指示に「反対しづらい」と従ってしまう。こうした自分の思考パターンに違和感を覚えていたところ、この本と出会った。 著者が説く「自分のアタマで考える」というテーマは、単なる精神論ではなく、極めて実践的だ。情報の取捨選択から、既存の枠組みへの疑問の呈し方まで、具体的な思考法が示されている。特に印象的だったのは、「空気を読む」ことと「主体的に考える」ことは対立するものではないという指摘だ。これまで自分が抱いていた躊躇いの正体が理解できた気がする。 ブロガーらしい軽妙な文体で読みやすく、難しい思想書を読むほどの気力がない時間帯でもすんなり進められた。54歳になって、ようやく自分の判断軸を改めて問い直す必要性を感じさせられた一冊である。職業人として今後の決断の質を高めるために、時々立ち返りたい本だと感じている。

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