国家の生贄

国家の生贄

福田ますみ

出版社:飛鳥新社 出版年月日:2025/11/26

飛鳥新社 | 2025/11/26

5.00
本棚登録:2人

みんなの感想

感想

長年、新聞や週刊誌で報道される出来事を疑問に思いながらも、その背景まで深く考える余裕もなく過ごしてきた。この本はそうした私の姿勢に問いを投げかけた。 ノンフィクション作家による1200日の執念的な取材記録という触れ込みに惹かれて手に取ったが、期待を大きく上回る内容だった。国家権力、官僚機構、メディア、司法が関わるとされる事件について、既存の報道では決して見えない視点が綴られている。著者が直面したと思われる外部からの圧力や黙殺の状況を読むたびに、この国の民主主義の根幹について改めて考えさせられた。 520ページという分量に最初は躊躇したが、一度読み始めると引き込まれた。細部にわたる取材を積み重ねた筆致は、単なる陰謀論ではなく、実証的で説得力がある。慎重に情報を判断する習慣のある身としても、この著作は極めて信頼に値すると感じた。 法治国家であることの本質を問う、今の日本で最も必要とされる一冊だと考える。

感想

大変な本を読みました。正直なところ、この本を手に取るまでには随分と躊躇いました。国家に関わる重い問題を扱っているとのことでしたので、内容の確かさや信頼性について、他のレビューをよく読んでから決めたのです。 しかし、読み始めてみると、著者の執念と誠実さが強く伝わってきました。ノンフィクション作家が1200日もかけて真実を追い求めた記録だというのは、決して大げさではないのだと感じます。政府や司法、メディアといった大きな力に対して、一人で立ち向かう勇気—それを目の当たりにすることで、私たち市民が何をすべきか、どう考えるべきかが問われているように思いました。 520ページという分量は決して少なくありませんが、内容の重要性を考えると、多くの人に読んでいただきたい一冊です。特に、この国の民主主義や法治国家としての在り方について、真摯に考えたいという方には、強くお勧めしたいと思います。

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