自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

ちきりん

出版社:ダイヤモンド社 出版年月日:2011/10/01

ダイヤモンド社 | 2011/10/01

4.50
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

ブロガーとしての著者の知名度は聞いていたものの、実際に手にしてみるまでは半信半疑だった。しかし読み進めるうちに、これは単なるエッセイではなく、思考のトレーニング本だと気づかされた。 エンジニアとして日々、問題解決に当たっているからこそ感じるのだが、世の中に溢れる「正解」に頼りすぎると、本当に重要な判断ができなくなる。この本が主張する「自分のアタマで考える」というのは、まさにそこへの警告だ。著者は社会派としての鋭い視点を保ちながらも、読者に押し付けがましくならない。むしろ問いを投げかけることで、自分たちが何を見落としているかに気づかせてくれる。 具体例が多く、実際的で応用しやすいのも良い。専門知識がなくても理解できる平易な文章でありながら、深い思考へと導く構成は見事だ。ただし、より詳しく掘り下げてほしいテーマもあり、それが若干の物足りなさとして残った。 慎重に本を選ぶ身としては、この一冊は自分の判断基準を整理するのに役立つと感じた。迷った時の指針になる良書である。

感想

最近、仕事の判断場面で立ち止まることが増えていた。部下の報告に対して「そう言うなら」と受け入れてしまう。上司の指示に「反対しづらい」と従ってしまう。こうした自分の思考パターンに違和感を覚えていたところ、この本と出会った。 著者が説く「自分のアタマで考える」というテーマは、単なる精神論ではなく、極めて実践的だ。情報の取捨選択から、既存の枠組みへの疑問の呈し方まで、具体的な思考法が示されている。特に印象的だったのは、「空気を読む」ことと「主体的に考える」ことは対立するものではないという指摘だ。これまで自分が抱いていた躊躇いの正体が理解できた気がする。 ブロガーらしい軽妙な文体で読みやすく、難しい思想書を読むほどの気力がない時間帯でもすんなり進められた。54歳になって、ようやく自分の判断軸を改めて問い直す必要性を感じさせられた一冊である。職業人として今後の決断の質を高めるために、時々立ち返りたい本だと感じている。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ