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自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

ちきりん ダイヤモンド社 2011年10月1日

感想

ブロガーとしての著者の知名度は聞いていたものの、実際に手にしてみるまでは半信半疑だった。しかし読み進めるうちに、これは単なるエッセイではなく、思考のトレーニング本だと気づかされた。 エンジニアとして日々、問題解決に当たっているからこそ感じるのだが、世の中に溢れる「正解」に頼りすぎると、本当に重要な判断ができなくなる。この本が主張する「自分のアタマで考える」というのは、まさにそこへの警告だ。著者は社会派としての鋭い視点を保ちながらも、読者に押し付けがましくならない。むしろ問いを投げかけることで、自分たちが何を見落としているかに気づかせてくれる。 具体例が多く、実際的で応用しやすいのも良い。専門知識がなくても理解できる平易な文章でありながら、深い思考へと導く構成は見事だ。ただし、より詳しく掘り下げてほしいテーマもあり、それが若干の物足りなさとして残った。 慎重に本を選ぶ身としては、この一冊は自分の判断基準を整理するのに役立つと感じた。迷った時の指針になる良書である。

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