人生のレールを外れる衝動のみつけかた

人生のレールを外れる衝動のみつけかた

谷川 嘉浩

出版社:筑摩書房 出版年月日:2024/04/10

筑摩書房 | 2024/04/10

3.00
本棚登録:2人

みんなの感想

話題の本ってことで気になって読んでみたんだけど、正直「うーん」って感じです。自分に合ってなかったのかもしれません。 著者が言ってることはわかるんですよ。「世間体とか親の期待とかに縛られずに、本当に好きなことを見つけようよ」っていうメッセージ。それ自体は素敵だなって思う。あと、『チ。』とか『葬送のフリーレン』とかの漫画やアニメが例として出てくるのはすごく読みやすくて、そこはよかった。 ただ、内容が結構ざっくりしてるというか...「衝動を見つけようね」って言われても、具体的に何をしたらいいのかが微妙にぼんやりしてるんです。もっと明確な方法とかアドバイスがあるのかと期待してたけど。あと、自分たちの世代に向けて書いてくれてるんだと思うんですけど、若干上から目線に感じたのは私だけかな... つまりね、読んで「そっか、頑張ろう」って気分になるほどではなかったし、「なるほど!」って目からウロコが落ちることもなかった。悪くはないけど、特別に心に残る言葉もなかったというか。話題だから試しに読んでみるのはいいと思いますが、期待し過ぎない方がいいかも。

エンジニアとして問題解決志向で日々を過ごしていると、「やりたいことを見つける」という問いに対して、どうしても論理的な答えを求めてしまいます。本書はそうした思考回路を一度リセットさせようとする意図が見えて、その点は評価できます。 ただ、内容としては既存の自己啓発本の枠を大きく出ていないというのが正直な感想です。マンガやアニメの例を引きながら「夢中になることの大切さ」を説く構成は分かりやすいですが、具体的なアクションプランや、本当の意味で「レールを外れる」ための方法論が足りない気がします。 著者の主張は理解できます。でも、すでに何らかの選択肢の中で生きている大人にとって、この新書が提供するのは「気づき」に留まっているのではないでしょうか。若い世代には刺激的かもしれませんが、キャリアを重ねた読者には、もう少し踏み込んだ議論を期待してしまいます。 読んで損はない一冊ですが、特別な発見や転機を求めて手に取るのであれば、期待値の調整が必要かもしれません。