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人生のレールを外れる衝動のみつけかた

人生のレールを外れる衝動のみつけかた

谷川 嘉浩 筑摩書房 2024年4月10日

感想

仕事の効率化やスキルアップについての本ばかり読んできたので、このような問いかけの本は新鮮だった。 著者は「将来の夢」や「やりたいこと」といった既存のテンプレートに無理やり自分を当てはめることの違和感を丁寧に説いている。エンジニアとして働く中で、自分も同じ違和感を感じてきたので、その思考が言語化されているのを読むのは気持ちがいい。 特に良かったのは、マンガや作品の登場人物を例に挙げながら、本当の夢中や没頭とは何かを探っている部分。実例があることで抽象的にならず、読みやすい。短編形式なので通勤時間に少しずつ読めるのも実用的だ。 ただ、具体的な行動指針までは踏み込んでいない印象。「一歩を踏み出す」というメッセージは良いが、現実的にどう進めるのかはやや曖昧なままだった。慎重派の自分としては、もう少し実践的なステップがあると、さらに説得力が増したと思う。 それでも、立ち止まって自分に問い直す時間をくれた良い一冊。人生のどこかで立ち返りたい本になりそうだ。

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