禁忌の子

禁忌の子

山口 未桜

出版社:東京創元社 出版年月日:2024/10/10

東京創元社 | 2024/10/10

4.14
本棚登録:9人

みんなの感想

感想

本屋大賞ノミネート作というので手に取ったんですが、予想以上に引き込まれてしまいました。 救急医が自分そっくりの溺死体と対面するという、そもそもの設定が秀逸。医療知識を背景にした本格ミステリというのは珍しいし、それが自然に物語に組み込まれているのが良いですね。医学用語が難しいわけでもなく、むしろ主人公と一緒に謎を追っていく感覚を高めている気がします。 ページをめくる手が止まりません。展開のテンポがほんとに上手で、仕事の合間に読んでいても世界にぐっと引き込まれる。犯人当てのミステリというより、「この人は誰なのか、なぜこんなことが」という人間ドラマの側面も感じました。 デビュー作とは思えないほど完成度が高く、所々で「あ、そういうことか」と繋がる瞬間の快感がたまりません。忙しい毎日の中でもサクッと読めて、でも満足度は100点。こういう本に出会えるから読書はやめられないんです。最後まで一気読みしちゃいました。

感想

本屋大賞ノミネート作という触れ込みと、複数の有名作家からの推薦文に惹かれて手に取った一冊です。 確かに、医療現場を舞台にした本格ミステリというコンセプトは興味深い。医師である著者ならではの知見が活かされているのだろうと期待しながら読み進めました。ストーリーの構造自体は確実に計算されており、主人公が真相へ近づいていく過程もきちんと組み立てられている。その点は技術的な完成度を感じます。 ただ、読み終わってみると「なるほど、よくできた推理小説だな」という印象に落ち着いてしまいました。物語として引き込まれたかというと、正直なところ首を傾げてしまう。ミステリの枠組みの中で上手に構築されているのですが、それ以上の何かが足りないような感覚が残ります。 既存のミステリ好きには十分に楽しめる作品だと思いますし、推薦者たちの評価も理解できます。ただ、手厚い前評判の割に、読後の満足度がやや控えめになってしまったというのが正直な感想です。慎重派の私としては、期待値と実体験のバランスを考えると、このあたりの評価が妥当だと感じました。

感想

本屋大賞ノミネートという触れ込みと、複数の推理小説の大家からの推薦文に惹かれて手に取った一冊だが、期待に違わぬ傑作だった。 現役医師が執筆した本作は、医療知識の正確さと本格ミステリの緊密なプロット構成が見事に融合している。搬送されてきた自分と瓜二つの溺死体という設定から始まる謎解きは、単なる奇想天外さに頼らず、主人公が着実に真実へ近づいていく過程が丁寧に描かれている。東川篤哉が「これが鮎川賞だな」と確信したというのも頷ける。 特に評価したいのは、登場人物たちの心理描写と葛藤の描き方だ。謎めいた状況下での主人公の揺らぎ、不安定さが生き生きと表現されており、単なる謎解きの快感だけでなく、人間ドラマとしての深さを感じさせる。 ただ、終盤の展開についてはやや観念的になりすぎた感があり、その点で完全無欠とまでは言い難い。とはいえ、デビュー作にしてこの完成度は稀有である。自営業という立場で人事に関わることが多い私からすると、人間の本質や秘密に迫る作品として、実に興味深く読み終えた。

感想

定年を控えた年代として、このような本格的なミステリ小説に出会えるのは嬉しいものです。医療現場を舞台にした設定が現実味を帯びており、引き込まれました。 何より素晴らしいのは、著者が現役医師だという点です。医学知識が自然に組み込まれ、説得力がある。主人公が自分自身と瓜二つの溺死体と対面するという奇想天外な設定から始まる物語は、最初こそ戸惑いますが、ページをめくるごとに謎が少しずつ解き明かされていく快感があります。 複数の著名作家から推薦されている点も購入の決め手になりました。実際に読んでみると、その評価は決して誇張ではなく、確かに書きっぷりが達者です。冗長さなく、テンポよく展開していく。人生経験が長い読者だからこそ、登場人物たちの心理描写の細かさが心に染みてきます。 唯一、複雑に絡み合う設定を最後までついていくのに、少々集中力が必要でした。だからこそ読み終わった時の達成感があるのでしょう。同年代で本格ミステリを愛する方には、特にお勧めしたい一冊です。

感想

話題の鮎川哲也賞受賞作ということで、気になっていた一冊をようやく読み終えました。 医療×ミステリという組み合わせは珍しく、その時点で興味を惹かれたのですが、読み始めてみると予想以上に引き込まれてしまいました。救急医である主人公が自分と瓜二つの死体と遭遇するという設定だけで、もう物語の世界に没入させられてしまいます。 著者の医療知識が随所に活かされており、単なるミステリにとどまらない説得力があります。管理職として、様々な判断や責任を求められる立場にいる身としては、主人公が直面する葛藤や決断の場面に特に共感できました。 ページをめくる手が止まらなくなるタイプの一冊で、仕事の合間に一気読みしてしまいました。ストーリーテリングの巧みさは確かで、複雑に見える謎解きも自然と導かれていく感覚が心地よい。デビュー作とは思えないほど完成度が高く、今後の著作にも期待が高まります。本屋大賞ノミネートも納得できる作品です。

感想

話題の本屋大賞ノミネート作、やっと読みました!現役医師が書いた医療ミステリということで期待値が高かったんですけど、期待以上でした。 何よりも引き込まれたのは、主人公の武田医師が同じ顔の溺死体と対面するという衝撃的な冒頭。「これなに?」って思わずスマホを置いてページをめくり続けてしまいました。ミステリとしてきちんと構成されていて、主人公とともに謎が紐解かれていく快感がある。医療知識も自然に物語に組み込まれているので、専門的でありながら読みやすいんです。 推薦文にもある通り、本当に書きっぷりが達者。登場人物たちのセリフが生きているし、心理描写もリアル。何度も「え、そっち?」って驚かされました。 デビュー作がこのクオリティとは…と素直に感動。今年のミステリ界は本当に熱いなと感じます。同じ著者の次作も絶対チェックリストに入れなきゃです!

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