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都市伝説の花子さん 上

都市伝説の花子さん 上

みなぎ得一 大洋図書 2026年5月20日

感想

久しぶりにマンガを手に取ったのですが、これは想像以上の傑作でした。都市伝説の花子さんという題材は一見ライトに思えますが、この作品はそんな先入観を見事に打ち破ります。 何より驚いたのは、脚本の構成力です。各エピソードが単なる怪談に留まらず、登場人物の心理描写や人間関係の機微まで丁寧に描き込まれている。エンジニアとして複雑な設計図を読むように、この物語の層状構造を追っていくのは非常に快感です。 画風も秀逸で、不気味さと親近感のバランスが絶妙。ホラーとしての緊張感を保ちながらも、どこか温かみがあるんです。それが花子さんというキャラクターの魅力をより引き立てている。 正直なところ、マンガでここまで完成度の高い作品に出会うことは稀です。上巻だけで既に続きが気になって仕方ない状態。次巻への期待値も含めて、文句なしの評価です。マンガの可能性を改めて認識させてくれた一冊。

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