木挽町のあだ討ち

木挽町のあだ討ち

永井 紗耶子

出版社:新潮社 出版年月日:2023/01/18

新潮社 | 2023/01/18

4.00
本棚登録:5人

みんなの感想

感想

ベストセラーということで期待を持って手に取ったのですが、正直なところ、予想通りの面白さといった感じでしょうか。 江戸時代の芝居町を舞台にした仇討ちの物語。菊之助という若衆による仇討ちの顛末と、その後に現れた侍との関わりを描いた構成は確かに巧妙です。著者が仕掛けた「真相」へのアプローチも、よく計算されていると感じます。ページをめくる手が止まらなくなるような加速度は、確かにそこにあります。 ただ、読み終わった後の充足感がいまひとつ。エンジニアとして、物語の構造を追いながら読むクセがあるせいか、「ここへ導く」という意図がやや見えてしまったのかもしれません。また、登場人物たちの心情の描き込みが、もう一層掘り下げられていれば、という気もしました。 決して退屈な作品ではありませんし、江戸情緒の描写も丁寧です。ただ、話題作だからこそ期待値が高くなり、結果として「良い作品ではあるが、傑作とは言いがたい」という印象に落ち着いた、というのが正直な感想です。時間に余裕があれば読む価値はあると思いますが、積読を抱えている身としては、優先度は高くないかな、というところでしょう。

感想

江戸時代の仇討ちという題材に惹かれて手に取りました。芝居町という舞台設定が面白く、歴史的な事件を中心に物語が展開していくのかと期待していたのですが、読み進めてみると少し物足りなさを感じてしまいました。 菊之助という主人公のキャラクターは魅力的で、仇討ちが成功するまでの緊張感も悪くありません。ただ、その後の展開で「真相は」と予告されているわりには、新しい視点や深い洞察が得られたという実感が湧きにくかったんです。歴史冒険小説として楽しめるレベルではあるんですけど、人文書を多く読む身としては、もっと人間関係や時代背景に対する掘り下げを期待していました。 ページを繰る楽しさはありますし、物語として完成度も高いと思います。ただ「革命的傑作」という帯の謳い文句ほどの強い印象は残りませんでした。歴史小説入門や気軽に読める一冊として見れば、十分な価値はあると感じます。

感想

江戸の芝居町を舞台にした、実に面白い作品だ。仇討ちという古典的なテーマを扱いながら、現代人の心に強く響く何かがある。 菊之助という人物の行動と、それを巡る人々の視点の違いが秀逸だ。一見すると明確な「快挙」と見なされている事件が、本当にそうなのか。その問いかけが物語を通じて静かに、しかし確実に読者の心に問いかけてくる。ページをめくる手が止まらなかった。 管理職として組織の中で過ごしていると、正義とは何か、行動とは何かを問い直す機会も少ない。仕事の論理で判断してしまうことばかりだ。だからこそ、この作品で丁寧に描かれる複雑な心情や、人間関係の機微に触れると、本当にリフレッシュされる思いがする。 江戸の空気感も素晴らしく、まるで自分も木挽町の雪の夜に立っているような没入感を感じた。気軽に読める小説として始めたが、読了後は静かな感動とともに、いろいろなことを考えさせられた。こういう作品こそ、やはり読書の醍醐味だと改めて実感させてくれる一冊だ。

感想

歴史ものって難しいイメージだったんですけど、この本めっちゃおもしろい!最初は時代小説とか古臭いのかなって思ってたけど、読み始めたら一気に引き込まれちゃいました。 仇討ちという昔のテーマなのに、なんか現代にも通じるものがあるっていうか。。登場人物たちの考え方や行動が意外と複雑で、「あ、これって結局どういうことなんだろう?」って何度も考えさせられました。 特に菊之助というキャラがいいです。見た目は美しい若衆なんだけど、その裏にある想いとか覚悟とか。。その部分が徐々に明かされていく過程がすごく好きです。推しキャラができた感じ。 文章も意外と読みやすくて、大事なシーンは本当に手に汗握る感じで。SNSでバズってるの納得できます。歴史ものが苦手だった友達にもすすめたいなって思ってます。大人が読んでも、私たちみたいな高校生が読んでも、いろいろ考えさせられる本だと思います。

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