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ビブリア古書堂の事件手帖4 〜栞子さんと二つの顔〜

ビブリア古書堂の事件手帖4 〜栞子さんと二つの顔〜

三上 延 KADOKAWA 2013年2月1日

感想

ビブリア古書堂シリーズも4巻目ですか。いつの間にかこんなに続いているんですね。今回も面白かった。江戸川乱歩のコレクションが題材というのが渋いでしょう。乱歩の作品は学生時代に何冊か読んだことがありますが、こうして古書の謎解きと結びつけるとは、やっぱり著者の工夫が光ります。 鎌倉の雪ノ下という舞台も素敵ですし、謎めいた金庫、そして乱歩を巡る人間ドラマ。こういった仕掛けが重層的に絡み合って話が進んでいく様子は、読んでいて本当に引き込まれます。栞子さんと大輔くんのやり取りも相変わらず良いですね。二人のテンポの良さが気軽に読めるポイントなんだと思います。 定年前のこの年代、人生経験がそれなりにあるせいか、登場人物たちの背景にある想いや葛藤がしみじみと伝わってきました。昔の本や人間関係の機微って、若い頃には気づかないものですね。退職後の時間をこういった作品でゆっくり楽しむのは、本当に贅沢だなあと感じた一冊です。

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