ラザロの迷宮

ラザロの迷宮

神永 学

出版社:新潮社 出版年月日:2026/02/28

新潮社 | 2026/02/28

3.86
本棚登録:7人

みんなの感想

感想

ミステリー好きな友人に勧められて手に取った一冊。開始5分で一気読み確定でした。 謎解きイベントだと思って洋館に集まった8人が、予想外の展開に巻き込まれていく。その緊迫感がすごい!作家の月島と刑事の美波という二つの視点から物語が進むことで、読者も登場人物たちと一緒に迷路の中をさまよう感覚に陥ります。特に記憶喪失の青年にまつわる部分は、催眠術という心理的なアプローチが絡んでくるので、単なるサスペンスではない深さがあります。 登場人物たちの心理描写も丁寧で、犯人は誰なのか、この青年は本当は何者なのか、次々と浮かぶ疑問に答えを求めて徹夜必至。でも読み終わった時の満足感がたまりません。ミステリーって、最後のカタルシスが全てなんだなって改めて実感させてくれる傑作です。気になる人はぜひ!

感想

湖畔の洋館での謎解きイベントが予期しない事件へと転じていく――という設定に惹かれて手に取りました。確かに面白い着想ですし、作家の月島と刑事の美波という二つの視点から事件が描かれる構成も工夫されています。 ただ、読み進めていると、どうしても既視感が拭えません。サイコ・ミステリというジャンルの定番的な要素がきちんと詰まっているぶん、それ以上の意外性や深さを求めてしまうのかもしれません。トリックも登場人物の心理描写も、いわば「教科書的」な出来栄えという感じでしょうか。 文庫ということもあり、手軽に読める点は確かに魅力です。週末に一気読みするなら悪くない選択肢だと思います。ただ、この手の作品を何冊も読んできた身としては、もう一歩、何か心に残るものがあればなあ、と感じてしまいました。退職を控え、これからの読書時間を大切にしたいこの年代だからこそ、より精選して選びたいという気持ちも正直なところです。 無難に楽しめる一冊ですが、特別に薦めるほどではない、といったところでしょうか。

感想

休日の午後、軽い気持ちで手に取ったミステリー小説です。湖畔の洋館での謎解きイベントが現実の殺人事件へと転換するプロット自体は興味深く、引き込まれます。医療の現場で人間観察をしてきた身として、登場人物の心理描写や動機の部分にも注目して読みました。 ただ、正直なところ、物語全体としてはやや散漫な印象を受けてしまいました。二つの事件が交差するというコンセプトは悪くないのですが、それぞれがもう一歩深掘りされていたら、さらに没入感が出たのではないかと感じます。催眠術による捜査という医学的なアプローチも面白いテーマなのに、そこもサラリと流されているような気が。 読みにくいわけではなく、ページはめくれるのですが、読み終わった後に「ああ、面白かった」というより「そうなんだ」という淡白な感覚が残ってしまいました。出張の移動時間や、ちょっとした隙間時間に読むにはちょうどいい。でも心を掴まれるほどのめり込むには、何かもう一つ、何かが欲しかったというのが正直な感想です。

感想

話題になっていたので手に取ってみたのですが、正直なところ期待と違いました。サイコ・ミステリという触れ込みでしたが、登場人物たちの行動や心理描写が浅く感じられ、なぜこんなことをするのか、その動機が腑に落ちないまま物語が進んでいきます。 特に催眠術という要素が活躍するはずなのに、それが有効な手段として機能しているとは思えず、むしろご都合主義な展開に見えてしまいました。ミステリーの醍醐味は、張り巡らされた伏線が綺麗に回収されることにあると思うのですが、この作品は繋ぎ目がギクシャクしているように感じます。 タイトルの「迷宮」も、読み終わってみると、ただ複雑に見せかけているだけではないかという疑念が残ります。自営業で忙しい身ですから、貴重な読書時間を費やすなら、もっと丁寧に構成された物語に出会いたいですね。新潮社だから大丈夫だろうという信頼が、少し裏切られた感覚です。

感想

休日に一気読みしてしまいました。こういう謎解きイベントから始まるミステリって、設定だけで引き込まれちゃいますね。 本作は二つの事件が並行して進行していくんですが、この構成が本当に上手い。洋館での殺人事件と、謎の記憶喪失の青年の事件が次第に絡み合っていく緊張感がたまりません。作家の月島の視点と、刑事の美波の視点が交互に描かれることで、読み手としても謎の全体像が見えてくるような感覚を味わえます。 何より印象的だったのは、心理描写の深さ。単なるトリックや謎ときだけじゃなく、登場人物たちの心理の揺らぎや暗い過去が浮かび上がってくるんです。催眠術を使った捜査シーンなんて、ぐいぐい引き込まれました。 文庫本という手軽さもあって、通勤の合間や家事の合間に読み進められるのは嬉しい。気負わずに楽しめるミステリを探してる人には、本当におすすめできる一冊です。

感想

湖畔の洋館での謎解きイベント、そこで起こる予想外の事件。最初はミステリゲームだと思っていたのに、次々と現実の惨事が明かされていく。この緊張感がたまりません! 作品はふたつの視点で進んでいくのですが、一方は参加者たちの混乱と恐怖、もう一方は刑事による謎解きと催眠術による捜査。この二つの流れがどう繋がるのか、最後まで目が離せませんでした。 著者の構成の巧妙さに感心しました。謎が謎を呼び、次々と新しい疑問が浮かぶ。登場人物たちの関係性も複雑で、誰が犯人なのか、そもそも何が起こっているのか、本当に分からなくなります。 正直、ページをめくる手が止まりません。パート仕事から帰ってきた夜、つい夜更かししてしまいました。六十代になると徹夜はきついですが、それでも続きが気になって(笑)。 構成も分かりやすく、文章も読みやすいので、ミステリ初心者さんにもお勧めできます。真犯人までの道のりが予想外で、終盤の怒涛の展開は本当に素晴らしい。このくらい面白い本に出会えるのは嬉しいですね。

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