感想
休日に一気読みしてしまいました。こういう謎解きイベントから始まるミステリって、設定だけで引き込まれちゃいますね。 本作は二つの事件が並行して進行していくんですが、この構成が本当に上手い。洋館での殺人事件と、謎の記憶喪失の青年の事件が次第に絡み合っていく緊張感がたまりません。作家の月島の視点と、刑事の美波の視点が交互に描かれることで、読み手としても謎の全体像が見えてくるような感覚を味わえます。 何より印象的だったのは、心理描写の深さ。単なるトリックや謎ときだけじゃなく、登場人物たちの心理の揺らぎや暗い過去が浮かび上がってくるんです。催眠術を使った捜査シーンなんて、ぐいぐい引き込まれました。 文庫本という手軽さもあって、通勤の合間や家事の合間に読み進められるのは嬉しい。気負わずに楽しめるミステリを探してる人には、本当におすすめできる一冊です。