アノマリーの追憶 天久鷹央の推理カルテ

アノマリーの追憶 天久鷹央の推理カルテ

知念 実希人

出版社:実業之日本社 出版年月日:2026/04/03

実業之日本社 | 2026/04/03

4.50
本棚登録:5人

みんなの感想

感想

医療ミステリーというジャンルに惹かれて手に取った一冊です。悪魔だの謎の大型肉食獣だのという、一見ふざけたような設定なのに、これが実に綿密に構成されているんですよ。 天才医師・天久鷹央が、常識では説明のつかない事件を次々と解き明かしていく様は、まるで自分も謎解きの途中で引っ張られていくようなわくわく感があります。著者が現役医師ということもあってか、医学知識の説得力がしっかりしているんでしょう。ありえない容疑者という奇想天外な設定が、医学的な論理で見事に整合していく快感がある。 読み進めるうちに、最初は「こんなことあるわけないだろう」と思っていたことが、「ああ、なるほど」と膝を打つ。そういう喜びが詰まった作品です。文庫本のサイズも扱いやすいし、気軽に読み始められるのに、本格的な推理小説としての満足度もちゃんとある。嘱託の身で忙しない日々ですが、こういう一気読みできる良質なエンタメに出会えるのは、読書の楽しみですね。

感想

医療ミステリって聞くと、専門知識がずっしり詰まった難しい本を想像していたんですけど、これは違いました。むしろ読んでいてワクワクが止まらない。 赤ん坊の奇妙な症状と、謎の巨大生物に襲われた男。一見ファンタジーか怪談のような設定なのに、天久鷹央という天才医師がロジカルに真実を解き明かしていく。その過程で、科学と医学と人間の弱さが絡み合っていく感じが本当に面白い。 仕事でコード書いてるときと同じで、一見複雑に見える問題も、根拠と論理で一つ一つ紐解いていくとスッキリする。その快感がこの本に詰まってます。医師である著者だからこその説得力もあるし。 文庫版だから気軽に読めるのも○。通勤の移動時間にちょこちょこ読んでたら、気づいたら一気読みしてました。次は別のシリーズも試してみたい。医療ミステリ、ハマりそうです。

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