むしの本棚
感想

仕事の合間に一気読みしてしまった。エンジニアとして日々ロジカルに物事を考える立場にいるからこそ、この本の持つ力に心を揺さぶられたんだと思う。 15歳の少女が病と向き合いながら日記に綴った言葉の数々は、上手な表現や感動的なストーリー構成ではなく、ただ「その時その瞬間を生きた」という事実の重さで迫ってくる。難しい医学用語や複雑な感情描写がない分、むしろ素直に届く。自分たちが当たり前だと思っている日常がいかに尊いか、改めて考えさせられた。 エンジニアという職業柄、問題解決や効率性を追い求める生活をしていると、こういった本で「人生に効率は関係ない」「ただ懸命に生きることの価値」を思い出させてもらえるのは貴重だ。決して重すぎず、読みやすい文庫版というフォーマットも助かる。気軽に読める形式だからこそ、より多くの人に届いてほしい一冊。

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