虚弱に生きる
扶桑社 | 2025/11/05
みんなの感想
SNSで話題になっているのを見かけて、つい手に取ってしまいました。「虚弱に生きる」なんてタイトル、普通だったら避けそうなのに、なぜか惹かれてしまったんです。 読んでみて分かりました。これは単なる病気自慢ではなく、体力がない人間がこの世界をどう生きているのかという、リアルで切実な問題を笑いまじりに綴ったエッセイなんですね。公務員をやっていると、「健康的に仕事をこなすことが当たり前」という空気を感じることが多いから、この本の視点は新鮮でした。 著者の「愛よりも健康が欲しい」なんて章タイトルには思わず苦笑い。恋愛や労働といった社会的な「頑張り」の前に、そもそも体力がないという根本的な問題がある。その葛藤の描き方が誠実で、かつユーモアがあるんです。 気軽に読める軽さと、実は結構深いテーマが同居していて、気分が落ち込んでいるときのお供にぴったり。自分の体調不良に向き合う勇気をもらえた気がします。
SNSで話題になってるのをたまたま見かけて、なんとなく手に取った一冊。「虚弱」という地味なテーマだけど、読んでみたら予想外に引き込まれた。 著者の日常を淡々と綴ったエッセイなんだけど、これが本当に面白い。病気じゃないのに体力がない、働く気力もない、恋愛する元気もないーー。世の中には元気満々な人間にとって「普通」とされることが、この著者にとっては本当に難しい。そういう葛藤や工夫が、ユーモアを交えながら描かれてる。 仕事の関係で無理して疲弊してる時期があったから、特に響いた部分が多い。完全に燃え尽きることはなかったけど、「なんでこんなに疲れてるんだろう」って感覚は分かる。著者の視点から見ると、無理して頑張ることが必ずしも正解じゃないんだって気づかされる。 押し付けがましくない文体も好き。重いテーマなのに、くどくならずサラッと読める。現代人のモヤモヤした感覚がうまく言語化されてる。自分も含めて、みんなどこか無理してるんじゃないかって思わされた。素直に、いい本に出会えたなって感じた。
SNSで話題になっていたので、どんな本なのか気になって手に取ってみました。 著者の虚弱体質に関するエッセイなのですが、読んでいて感じたのは、世代の違いというか、価値観の違いですね。若い世代が感じる生きづらさや葛藤は確かに大変なんだろうと思いますが、同じくらいの年代の私からすると、ちょっと距離を感じてしまいました。 面白い視点や工夫された表現もあって、クスリと笑える部分もあります。ただ全体を通してみると、個々のエッセイは短くて読みやすいんですけど、通して読むと少し単調に感じてしまいました。 体力のない自分に向き合う著者の姿勢は誠実で好感が持てるのですが、それでもやはり「可もなく不可もない」というのが正直な感想です。得られるものもあれば、ちょっと物足りなさも残る。気軽に読むには悪くない一冊ですが、わざわざ手に取る必要があるかと言われると、微妙かな、という感じですね。