ブルー ハワイ

ブルー ハワイ

燃え殻

出版社:新潮社 出版年月日:2026/03/30

新潮社 | 2026/03/30

4.00
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

ふと手に取った文庫本だったけど、これが想像以上に心に来た。著者が拾い上げた「ささやかな記憶の断片」って、本当にそういうものなんだなって改めて感じさせられた。 仕事で疲れてるときとか、人間関係でモヤモヤしてるときって、大事なのは壮大な何かじゃなくて、こういった細やかな思い出なんだ。母親の「体に気をつけなさい」という言葉、駄菓子屋のじいさん、五反田での知らない男との出会い——どれも特別じゃない日常の瞬間なのに、そこに確かな温かさがある。 エッセイだから肩ひじ張らずに読めるのも良い。むしろサラッと読めるからこそ、その後ジワジワと効いてくる感じがある。大橋裕之のマンガとBE:FIRSTのLEOさんのエッセイも入ってるというのが面白い企画だなと思った。 人生で何度も「あの時のあの場面」を思い出すことってあるじゃない。そういう瞬間の価値を改めて認識させてくれる本。38にもなると、昔のことを思い出す頻度も増えるんだけど、この本を読んでそれでいいんだと思えた。素直に好きだ。

感想

話題になっていたので手に取ってみた一冊。著者の人生経験の断片が散りばめられたエッセイ集で、母の言葉、駄菓子屋のじいさん、ラブホ街での出来事など、日常の中で誰もが経験しそうな場面が繊細に描かれている。 正直なところ、内容は悪くないのだが、自分の年代だからこそ感じる微妙な距離感がある。41歳という年齢で読むと、懐かしさと共感を求めたくなるのに、どこか若い世代に向けたメッセージのような印象が拭えなかった。ことのほか叙情的な表現は美しいのだが、深く心に刺さるほどではなく、流し読みできる軽さがある。 BE:FIRST・LEO氏のエッセイや大橋裕之氏のマンガも収録されているが、これらも組み合わせると、少し散漫な印象を受けてしまった。可もなく不可もなく、という感じだろうか。話題作として確認したという意味では役割を果たしたが、再読したいとまでは思わない。会社員生活で時間に余裕があるなら、流し読みする選択肢としてはありだと思う。

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