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極東発 世界大戦2

極東発 世界大戦2

大石英司 中央公論新社 2026年1月22日

感想

地政学的な緊張をテーマにした作品ということで手に取ってみました。竹島をめぐる紛争という現代的なシナリオから始まる物語で、確かに興味をそそられます。 ただ、読み進めてみると、構成の巧みさや深い人物描写といった点で、もう一歩という感じでしょうか。海戦シーンはそれなりに迫力があるんですが、ストーリー全体としては予測可能な展開が多く、「ああ、こうなるんだろうな」という読み心地でした。エンジニアとして複雑なシステムの設計には関わりますが、小説の構成もある種の設計だと思うんです。その観点だと、もう少し意外性や登場人物の動機づけに工夫が欲しかった。 新書というコンパクトなフォーマットということを考えると、限られた紙幅の中での工夫は感じられるのですが、むしろ短編として徹底するか、もっと長編として深掘りするか、どちらかに振り切った方が良かったのではという印象です。気軽に読める一冊として悪くはないんですが、特に記憶に残る瞬間がない、そんな感じですね。

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