そうたの本棚
モノガタリは終わらない

モノガタリは終わらない

モノガタリプロジェクト 集英社 2026年2月20日

感想

捨てられない物ってありますよね。僕も机の引き出しには十年物の文房具が眠ってるし、思い出のTシャツも何枚か保管してある。そういう「モノとの関係性」をテーマにした短編集だと聞いて、思わず手に取ってしまいました。 期待通り、というか期待以上に良かった。伊坂幸太郎や三浦しをん、吉本ばななといった豪華な顔ぶれが、本当に様々な角度からモノと人間の繋がりを描いている。共通のテーマなのに、各作家の個性がしっかり出ていて飽きさせない。どの作品も短編とは思えないほど深い世界観があります。 プログラマーとして日々新しい技術を追う仕事をしていると、ついつい「古い物は要らない」という思考に陥りがち。でもこの本を読んでいると、捨てられずにいるモノたちの背後にある人生の痕跡が見えてくる。そういう視点の転換がいいんです。仕事終わりのリラックスタイムに、何編か読んでは思い出に浸る。そんな読み方もできる一冊。読み終わったら、本当に部屋の片隅のモノたちが愛おしく感じました。

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