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戦国武将伝 西日本編

戦国武将伝 西日本編

今村 翔吾 PHP研究所 2026年3月9日

感想

戦国時代の武将たちを一人一篇で描くこの作品、想像以上に面白かった。史料のわずかな一文から掌編を紡ぎ出すというコンセプトが秀逸で、松永久秀や石田三成といった有名な武将たちの意外な一面が浮かび上がってくる。 エンジニアとして仕事をしていると、つい効率や論理を優先しがちなんだけど、この本を読んでいると歴史の隙間に隠された人間ドラマに惹き込まれる。特に印象的だったのは、秀吉に関するエピソード。あの権力者が見せたという人間らしい一面の描き方が実に上手い。 文庫本というお手軽なフォーマットも良くて、通勤時間や就寝前の読書に最適。一篇が短いから続きが気になって、気づくと一気読みしている自分がいた。近畿から九州まで、各地の武将が登場するのも良い仕組み。歴史好きなら間違いなく楽しめるし、そうでなくても充分引き込まれる掌編集だと思う。気軽に楽しみながらも、歴史への興味が自然と深まる。なかなか良い一冊です。