そうたの本棚
感想

久しぶりに夜更かしして一気読みしてしまった。仕事でコード書いてるときは論理的な思考が必要だけど、この本は全く違う角度で脳を使う感じがして、それがめちゃくちゃ心地よかった。 語り手が次々と変わっていく構成が秀逸。最初は母親の告白で衝撃を受けるんだけど、その後の視点の移動によって、事件の見え方がガラッと変わる。エンジニア的に言えば、同じデータを違うフィルターで見るみたいな感覚かな。複数の視点から同じ事象を照らすことで、単純に見えた事実が実は複雑で多面的なものなんだと気づかされる。 中学生の世界という限定された空間なのに、人間関係や善悪の判断がこんなに複雑に絡み合うんだというのが印象的だった。ラストの衝撃も話題になってるだけあって、本当に予想外。読み終わった後、またあの部分を読み返したくなる魅力がある。 カジュアルに楽しめるエンタメ小説としても、心理描写が深い文学作品としても読める。本当にいい本に出会えたなって感じです。

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