ABC殺人事件
早川書房 | 2003/11/01
みんなの感想
久しぶりにクリスティの作品に手を取ったんですが、やっぱり上手いなって改めて感じました。シンプルな設定—ABCという文字で繋がる連続殺人—なのに、これほど引き込まれるとは。 仕事で疲れた日の夜、軽い気持ちで読み始めたんですけど、気づいたら一気読みしてました。ポアロの推理の進め方が見事で、犯人を特定しようと自分も一緒に考えてしまう。新訳版ということで、現代的な読みやすさを保ちながらも、ミステリの本質的な面白さはしっかり活きている感じですね。 特に面白かったのは、予告状という仕掛けを活かした緊張感。次々と起きる事件の中で、ポアロがどう真実に辿り着くのか、その道筋を追うのが本当に楽しい。エンタメ小説として完成度が高いです。 古典的なミステリながら、今読んでも新鮮さを失わないあたりが名作たる所以なんだと思います。気軽に楽しめる傑作を探してる人には、ぜひ一冊。
最近、書店の話題本コーナーで見かけることが多かったので、思わず手に取ってしまいました。アガサ・クリスティの『ABC殺人事件』です。 ポアロシリーズの傑作と聞いていたので期待値は高かったのですが、期待通り素晴らしかった。緻密に計算された犯行予告、それに沿う一連の殺人事件、そして予想外の真犯人。こういう古典ミステリの醍醐味を思い出させてくれます。 何度か映像化されている作品らしいので、おおまかなストーリーは知っていたのですが、それでも新訳版の読みやすさのおかげで引き込まれました。昭和の翻訳調ではなく、現代的な日本語で書かれているので、スルスルと読み進められるんです。 主婦業の隙間時間で読むには少し長めですが、途中で止められなくなる面白さ。久しぶりに、時間を忘れて本に没頭する快感を味わいました。同じシリーズの他作品も読んでみたくなりましたし、話題作として納得の一冊です。ミステリ好きならもちろん、ミステリは久しぶりという人にもお勧めできます。
アガサ・クリスティの『ABC殺人事件』、新訳版を読み終わりました。仕事の疲れで気軽に読める本を探していた時に見つけたのですが、予想以上に引き込まれてしまいました。 挑戦状から始まる連続殺人事件というプロット設定がまず秀逸。犯人からのメッセージが毎回示唆的で、事件の真相に至るまで最後まで気が抜けません。ポアロの推理の過程も無理なく展開していくので、長編ながらもテンポよく読み進められました。 新訳ということで、言い回しが現代的でとても読みやすかったのも好印象です。ミステリ作品としての完成度の高さはもちろん、登場人物たちの心理描写も丁寧に書き込まれていて、単なる謎解きの快感だけでない深みを感じます。 40代になると、昔ながのクリスティの作品も新しい視点で楽しめるんだなと改めて思いました。ミステリファンはもちろん、新訳で初めて読むという人にも本当におすすめできる一冊です。
アガサ・クリスティの著作というだけで手に取った一冊です。話題の新訳ということで、昨今の流行に乗って読んでみました。 ご存知の通り、犯人を当てるまでのプロセスが秀逸で、綿密に構成された計画殺人という設定は実に興味深い。生徒たちにも推薦できる、知的興奮を与える傑作ミステリだと思います。 ただ、正直なところ期待値が高かっただけに、若干の物足りなさを感じました。現代の読者にとっては、トリック自体がやや予測可能な部分もあり、何度も読み返したくなるほどの衝撃はありませんでした。新訳の工夫も施されているようですが、それでも古典としての息吹は払拭できていない印象です。 とはいえ、ミステリの教科書的な価値は十分にあります。この作品を通じて、ミステリ文学の歴史と系譜を学ぶこともできました。決して悪い読書体験ではありませんでしたが、全盛期の傑作という触れ込みに比べると、個人的には「可もなく不可もなく」というのが素直な感想です。