のんちゃんの本棚
感想

アガサ・クリスティの『ABC殺人事件』、新訳版を読み終わりました。仕事の疲れで気軽に読める本を探していた時に見つけたのですが、予想以上に引き込まれてしまいました。 挑戦状から始まる連続殺人事件というプロット設定がまず秀逸。犯人からのメッセージが毎回示唆的で、事件の真相に至るまで最後まで気が抜けません。ポアロの推理の過程も無理なく展開していくので、長編ながらもテンポよく読み進められました。 新訳ということで、言い回しが現代的でとても読みやすかったのも好印象です。ミステリ作品としての完成度の高さはもちろん、登場人物たちの心理描写も丁寧に書き込まれていて、単なる謎解きの快感だけでない深みを感じます。 40代になると、昔ながのクリスティの作品も新しい視点で楽しめるんだなと改めて思いました。ミステリファンはもちろん、新訳で初めて読むという人にも本当におすすめできる一冊です。