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感想

久保みねヒャダこじらせナイト』という番組を知らなかったので、正直なところ手に取るのに躊躇していた。だが、岸本佐知子が推薦しているというのが決め手になった。同じ世代の編集者の目利きは信頼できるからだ。 開いてみると、3人による雑談がこんなにも引き込まれる読み物になるとは。中年期特有の、家族や友人との関係の微妙な変化、社会との距離感の取り方といったテーマが、気取りなく、時にくすりと笑えるトーンで綴られている。フリーランスという立場で生きていると、どうしても他者との関係性が希薄になりがちだが、この本を読むと「あ、みんなこんなことで悩んでるんだ」という安心感を覚える。 特に印象的だったのは、人間関係における「ほろ苦さ」を完全に否定せず、そこに愛おしさを見出そうとする姿勢だ。若い頃は理想的な人間関係を求めていたが、中年に差し掛かると、不完全さや齟齬の中にこそ人生の味わいがあるのかもしれない。そういう頭の柔らかさを学べる一冊。慎重に本を選ぶ方なら、まず読んで損はないと思う。

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