かわいい中年

かわいい中年

久保ミツロウ / 能町みね子 / ヒャダイン / 前田隆弘

出版社:中央公論新社 出版年月日:2026/02/09

中央公論新社 | 2026/02/09

4.00
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

久保みねヒャダこじらせナイト』という番組を知らなかったので、正直なところ手に取るのに躊躇していた。だが、岸本佐知子が推薦しているというのが決め手になった。同じ世代の編集者の目利きは信頼できるからだ。 開いてみると、3人による雑談がこんなにも引き込まれる読み物になるとは。中年期特有の、家族や友人との関係の微妙な変化、社会との距離感の取り方といったテーマが、気取りなく、時にくすりと笑えるトーンで綴られている。フリーランスという立場で生きていると、どうしても他者との関係性が希薄になりがちだが、この本を読むと「あ、みんなこんなことで悩んでるんだ」という安心感を覚える。 特に印象的だったのは、人間関係における「ほろ苦さ」を完全に否定せず、そこに愛おしさを見出そうとする姿勢だ。若い頃は理想的な人間関係を求めていたが、中年に差し掛かると、不完全さや齟齬の中にこそ人生の味わいがあるのかもしれない。そういう頭の柔らかさを学べる一冊。慎重に本を選ぶ方なら、まず読んで損はないと思う。

感想

話題になっていたので手に取ってみたのですが、これが予想以上に良かった。久保みねヒさん、ヒャダインさん、こじらせナイトという番組のメンバーによる密室トークを書籍化したものなのですが、三者三様の視点から「中年」という人生のステージについて語られているのが興味深い。 公務員という立場で人間関係に気を使う日々を送っていると、つい自分の心の声を後回しにしてしまうことがある。この本を読んでいて、そういう時期だからこそ見つかる人間関係や自分自身との付き合い方があるんだなと改めて気づかされた。ほろ苦さを愛おしく感じるようになるという、その感覚の描き方が本当に素敵。 対談形式だから読みやすく、どのページから開いても楽しめるのも良い。仕事で疲れた日の夜、ベッドで少しずつ読み進めるのにぴったりでした。アラサーの今だからこそ響く言葉がたくさん詰まっていて、同年代の友人にもおすすめしたい一冊です。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ