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悪食令嬢と狂血公爵4 〜その魔物、私が美味しくいただきます!〜

悪食令嬢と狂血公爵4 〜その魔物、私が美味しくいただきます!〜

星彼方 / ペペロン 講談社 2025年12月2日

感想

シリーズの積み重ねがようやく開花する瞬間を目撃した気分だ。第4巻まで追い続けてきた身としては、メルフィエラとアリスティードの関係性の深化、そして主人公たちの背景に隠されていた謎が少しずつ浮かび上がる展開には、単純に満足できる。 ファンタジー小説としての基本的な楽しさ——魔物討伐の緊張感、恋愛模様の機微、会話のテンポの良さ——はもちろん健在だ。ただこの巻の秀逸な点は、キャラクター造形の奥行きに作者が本気で向き合い始めたことにある。これまでオブラートに包まれていた設定が徐々に明かされていく過程が、読み手の期待を決して裏切らない。 フリーランスという立場柄、時間に余裕があるときにまとめ読みすることが多いが、このシリーズは「続きが気になる」という純粋な欲求を呼び起こす。慎重に本を選ぶ性質の私が、躊躇なく次巻を予約しているほどだ。ファンタジー好きなら、初巻から順を追って読む価値は確実にある。