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パラレルパラダイス(31)

パラレルパラダイス(31)

岡本 倫 講談社 2026年4月6日

感想

31巻目ともなるとシリーズの引き出しをどこまで引き出せるか気になるところですが、このボリュームではやはり適度な満足感というところでしょうか。 タイムスリップという新しい展開が導入されたことで、ストーリーに一定の緊張感が生まれています。リリアのキャラクターの掘り下げも進み、単なるファンタジーラブストーリーではなく、登場人物の選択と覚悟が試される局面として機能している点は評価できます。 ただし、既に30巻を積み重ねてきた作品であるため、世界観の設定や因果関係の複雑さが層状に積み重なってしまい、新規でこの巻から入る読者には理解しにくい部分も少なくありません。また、SEXYファンタジーというジャンルの特性上、キャラクターの魅力に依存する部分が大きいため、個々の好みで評価が大きく分かれる可能性があります。 既存ファンであれば一読の価値は十分ありますが、これからシリーズに入ろうと検討中の方であれば、まず初期巻からの通読をお勧めします。現時点での私の評価は、及第点といったところです。