ゆーきの本棚
憧れの作家は人間じゃありませんでしたEX

憧れの作家は人間じゃありませんでしたEX

澤村 御影 / スカイエマ KADOKAWA 2026年3月23日

感想

話題になっているこの作品、文庫版が出たというので手に取ってみました。警察とファンタジーを組み合わせるなんて、最近の若い作家たちの発想は実に面白いものですね。 吸血鬼の覆面作家と刑事が組むという設定から、これは一筋縄ではいかない物語だろうと予想していましたが、予想以上に心温まる話ばかりで驚きました。人間と人外の関係性を通じて、人のつながりの大切さが自然と伝わってくるのです。 外伝集ということで複数の視点から物語が展開されるのですが、どの章もそれぞれ魅力的で、キャラクターたちへの愛情がたっぷり込められているのが感じられます。狐の話や船上での出来事など、読んでいてほほえみがこぼれる場面も多い。 年を重ねてくると、こういう「人と人(や人外)がつながる」という本質的なテーマの作品がよりいっそう心に響きます。難しく考えすぎず、気持ちよく読める良質なエンタメ作品。図書館で借りるより、手元に置いておきたい一冊ですね。

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