蜜蜂と遠雷(上)

蜜蜂と遠雷(上)

恩田 陸

出版社:幻冬舎 出版年月日:2019/04/10

幻冬舎 | 2019/04/10

4.29
本棚登録:8人

みんなの感想

感想

ピアノコンクールの話って正直なところ、最初はどうかなって思ってました。だって音楽について詳しくないし、クラシックも聞かないし…でも、このレビューサイトで評価が高かったから思い切って読んでみたんです。 読み始めたら、想像以上にのめり込みました。主人公たちが本当に魅力的で、それぞれが抱えている背景や葛藤が繊細に描かれているんですよね。楽器を持たない少年、弾けなくなった天才少女、遅れてスタートしたサラリーマン…。彼らが同じコンクールに集う中で、単なる競争じゃなくて「自分自身との闘い」という深いテーマが浮かび上がってきて、本当に引き込まれました。 音楽の描写も詩的で、音が聞こえてくるようなリアリティがあるし、キャラクターの心情の揺らぎも丁寧に描かれています。上巻だけで既に続きが気になって、下巻も迷わず買う予定です。確かにボリュームもあるし、最初はとっつきにくいかなって思う人もいるかもしれませんが、ちょっと頑張って読んでみる価値は絶対あります。ホント、おすすめです。

感想

最近、新聞や雑誌で話題になっていた『蜜蜂と遠雷』をようやく手に取りました。文庫本という形式も読みやすく、これは正解でした。 ピアノコンクールという緊迫した舞台を通じて、異なる背景を持つ四人の若い才能たちが描かれています。自宅に楽器も持たない少年から、トラウマを抱える元天才少女、そして人生経験豊かな社会人まで。こうした多様なキャラクターが一つのコンクールに集結する設定だけで、すでに物語は動き始めているのです。 印象的なのは、単なる競争小説に留まっていないという点です。著者は音楽という世界を通じて、人間が自分自身と向き合う過程を丁寧に描いている。八十を超えた身になると、若き日の葛藤や迷いがいかに大切であったか実感しますが、この作品はそうした人生の本質に触れています。 文章も美しく、ページをめくる手が止まりません。上巻で既に引き込まれてしまい、早く下巻が読みたくてたまりません。話題になるだけの価値が、確かにこの本にはありますね。

感想

話題になっていたので、つい手に取った一冊だ。ピアノコンクールを舞台にした小説というだけで、正直なところ最初は敬遠気味だったが、読み始めたら一気に引き込まれた。 印象的なのは、登場人物たちが皆、音楽という同じ道で葛藤している点だ。完璧な才能を持つ者もいれば、挫折を経験している者もいる。年齢や背景も異なる彼らが、ピアノを通じてどのように向き合い、何を見つめているのか。その描き方が実に丁寧で、単なるコンクール小説ではなく、人間の本質に迫る作品だと感じた。 特に印象に残ったのは、自分の人生経験と重なる部分があったこと。会社員人生で何度も壁にぶち当たった経験があるが、この作品の登場人物たちの葛藤は、競技や表現の場は違えど、本質的には同じなのだと気づかされた。 音楽の美しさについても、言葉で表現されているのだが、その筆致の美しさに引き込まれる。ページをめくる手が止まらなくなった。話題作というのには理由があるのだと、改めて実感した一冊だ。

感想

話題になっていたので、ついに手に取ってみました。正直、ピアノコンクールが題材だなんて、どうも退屈そうだなと思っていたのですが、これが予想外に面白い! 登場する四人の才能ある若者たちが、それぞれ全く異なる人生背景と課題を抱えながら、同じステージに立つという構成がじつに巧妙です。貧困の中で育った少年、トラウマを背負った天才、人生の後半戦で挑戦するサラリーマン、完璧な優等生——こうした多角的な視点から、音楽の本質と競争の意味が問われていく。 何より驚いたのは、音楽の描写の豊かさです。実際の音が聞こえてくるような、そして演奏者の心情までもが伝わってくるような筆致に引き込まれました。パート勤務で日々の雑事に追われる生活の中で、こうした没入感のある小説に出会えるのは贅沢だなあと感じます。 上巻ということで、ここからどう展開していくのか気になって仕方ありません。早く続きが読みたい、そんな気持ちにさせてくれる傑作だと思います。

感想

音楽コンクールを題材にした作品との事で、若い世代の読者層が熱く支持しているという話を聞いて手に取ってみました。上巻という事で、まずはここまでの感想を率直に述べます。 複数の登場人物の視点から物語が進行していく構成は工夫されていますし、各キャラクターの背景も丁寧に描かれています。音楽への向き合い方や内面の葛藤といった部分は、読んでいて引き込まれる要素が確かにあります。 ただ正直なところ、自分の年代にはやや同調しづらい面もありました。天才少年少女たちの青春的な輝きや、純粋な競争心といったものが、48歳の目を通すとどうしても相対化して見えてしまう。人生経験を積んだ読者として、違う視点から物語を評価したくなってしまうんです。 下巻に進むべきか迷っているところですが、物語としての完成度は悪くないので、続きが気になる方なら読み続ける価値はあるでしょう。ただし上巻の段階では、特別な傑作という印象には至りませんでした。慎重派の自分としては、もう少し様子見してから判断したいというのが正直なところです。

感想

ここ数か月、SNSでよく見かけていたから気になって手に取りました。ピアノコンクールを舞台にした作品ということで、クラシック音楽に詳しくない自分でも楽しめるかなと半信半疑でしたが、想像以上に引き込まれました。 印象的だったのは、四人の登場人物たちが全く異なるバックグラウンドを持ちながらコンクールに臨む姿勢です。賞を取ることだけが目的ではなく、各々が自分との向き合い方を模索している様が丁寧に描かれていて、単なる競争ドラマを超えた深さがあります。特に自宅に楽器を持たない少年の存在が、音楽って何だろうと考えさせられました。 文章のリズムも良く、ページをめくる手が止まりません。上巻だけで既にコンクール本編が始まっているので、続きが気になって仕方ない。会社帰りの電車でずっと読んでました。新社会人として忙しい日々の中でも、こういう「面白い」と純粋に思える本との出会いは大事だなと改めて感じます。下巻も早く読まないと。

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