憧れの作家は人間じゃありませんでしたEX

憧れの作家は人間じゃありませんでしたEX

澤村 御影 / スカイエマ

出版社:KADOKAWA 出版年月日:2026/03/23

KADOKAWA | 2026/03/23

4.00
本棚登録:5人

みんなの感想

感想

話題の人外ファンタジーシリーズの外伝集ということで、手に取ってみました。本編をすでに読んでいる身としては、メインストーリーでは掘り下げられなかったキャラクターたちの背景がより深く描かれているのが魅力ですね。 警察の刑事と吸血鬼作家のバディコンビの掛け合いはもちろん面白いのですが、今作では人外の存在たちの日常的な側面にも光が当たっており、単なる奇想天外な設定に留まらない人間ドラマとしての説得力があります。特に「狐の嫁入り」の章では、コミカルな展開の中にも切実な思いが込められていて、読んでいて引き込まれました。 文庫判の読みやすさも相まって、通勤時間の合間にちょうど良いペースで読み進められるのは実務的なメリット。本編とのつながりも適度に保たれているので、ファンにとっては嬉しい構成です。若干、終わり方が駆け足に感じる部分もありますが、全体としては好ましい作品に仕上がっていると思います。シリーズへの期待を高める良い一冊ですね。

感想

話題になっているこの作品、文庫版が出たというので手に取ってみました。警察とファンタジーを組み合わせるなんて、最近の若い作家たちの発想は実に面白いものですね。 吸血鬼の覆面作家と刑事が組むという設定から、これは一筋縄ではいかない物語だろうと予想していましたが、予想以上に心温まる話ばかりで驚きました。人間と人外の関係性を通じて、人のつながりの大切さが自然と伝わってくるのです。 外伝集ということで複数の視点から物語が展開されるのですが、どの章もそれぞれ魅力的で、キャラクターたちへの愛情がたっぷり込められているのが感じられます。狐の話や船上での出来事など、読んでいてほほえみがこぼれる場面も多い。 年を重ねてくると、こういう「人と人(や人外)がつながる」という本質的なテーマの作品がよりいっそう心に響きます。難しく考えすぎず、気持ちよく読める良質なエンタメ作品。図書館で借りるより、手元に置いておきたい一冊ですね。

感想

シリーズを追っている身としては、手に取るのが自然な一冊でした。人外と人間の交わりを描くこのシリーズの外伝集ということで、期待を込めて読み始めたのですが……正直なところ、やや物足りなさを感じてしまいました。 各章で異なるキャラクターにスポットを当てた構成なのは良いのですが、それぞれのエピソードが短編としてはやや薄味というか、もう少し深掘りしてほしかった部分が多くありました。特に「おばあちゃん」との関係や、狐のキャラクターの背景などは、もっと丁寧に描かれていれば印象が変わったと思います。 ただし、シリーズの本編で描かれた人物たちのその後の日常を知ることができるというのは、ファンとしては嬉しい点。キャラクターたちへの愛情は感じられ、人外と人間が共存する世界観の優しさは相変わらず素敵です。 本編がお気に入りなら、読んでも後悔はしないレベル。ただ、これから読もうかと迷っている方であれば、まずは本編を読むことをお勧めします。

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