ゆーきの本棚
七つの指輪の誓い(下)

七つの指輪の誓い(下)

ノーラ・ロバーツ / 香山 栞 扶桑社 2026年2月3日

感想

三部作の完結編とあって、期待して手に取った一冊である。下巻ということで前巻までの流れをしっかり把握していたが、それでも十分に楽しめた。 ゴシック・ロマンスというジャンルは若い頃はあまり読まなかったが、還暦を過ぎた頃から不思議と魅力を感じるようになってきた。本書は魔女の呪いに立ち向かう主人公と仲間たちの絆が軸になっており、愛と希望というテーマが心に響く。主人公ソニアが恋人や友人たちに支えられながら運命に抗う姿は、人生経験を重ねた我々にも深く感じるところがある。 最終巻とはいえ展開に急ぎがなく、丁寧に物語を畳んでいる手腕は見事だ。七つの指輪と呪いの謎が明かされていく過程もよく計算されており、久しぶりに徹夜してでも続きが気になる小説を読んだ気がする。話題作として確かな価値がある。幅広い世代に勧められる良質なエンタメ小説だと思う。

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