雄一の本棚
和漢三才図会(6)

和漢三才図会(6)

寺島良安 / 島田勇雄 平凡社 1987年3月1日

感想

江戸時代の知識を体系的に理解したいという以前からの関心から、この『和漢三才図会』の第6巻を手に取りました。 家畜から鳥類までを扱う本巻ですが、何より素晴らしいのは、原典の図版が丁寧に再現されている点です。江戸中期の人々がどのような視点で動物を観察し、分類していたのかが、図と口語訳を通じて生き生きと伝わってきます。現代的な生物学とは異なる視角からの記述も多く、当時の知識体系の豊かさに改めて驚かされました。 寺島良安の膨大な編纂作業の跡を感じながら読むと、学問への真摯な態度が伝わってくるようです。注釈も充実しており、背景知識がなくても理解しやすく工夫されています。江戸文化への興味が深まるにつれ、シリーズ全巻を揃えたくなる、そんな一冊です。慎重に選ぶ方にも自信を持ってお勧めできます。

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