読書メモの本棚
感想

本屋大賞の受賞作ということで手に取ってみました。80年も生きていると、話題の作品くらいは確認しておきたいという気持ちもありますのでね。 この作品は、兄弟姉妹の絆と、新しい人間関係の形を描いた物語です。突然の喪失から始まる物語は、確かにしっとりとした雰囲気で、読んでいて胸が締め付けられるような思いを覚えました。特に食事を通じた心の通い合いというテーマは、長年自営業をやってきた身としても共感できる部分があります。商売も人間関係も、結局のところ心の繋がりが大事ですからね。 ただ、正直なところ、特に新しいものを感じたわけではありません。二人の距離が縮まっていく過程は自然ですが、全体的にはやや予測の範囲内で進む印象を受けました。賞を取るだけの完成度はあると思いますが、この年になると、もう少し心を揺さぶるような何かが欲しくなってしまいます。 良い本ですが、私の感覚ではこの程度でしょう。丁寧な描写と温かみのある物語をお探しの方には、ぜひお勧めします。

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