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映画暗殺教室ー卒業編ー

映画暗殺教室ー卒業編ー

松井優征 / 金沢達也 集英社 2016年3月28日

感想

孫が「これは本当に面白い」と熱く勧めてくれたのが、この『映画暗殺教室ー卒業編ー』との出会いでした。正直なところ、最初は若い世代向けのメディア化作品かと思っていたのですが、手にとってみて驚きました。 タコ型の怪物が教師という奇想天外な設定なのに、話を進めるにつれて深い人間ドラマが浮かび上がってくる。落ちこぼれだと烙印を押された生徒たちが、一人の変わった教師との関係の中でどう成長していくのか。その過程が実に丁寧に描かれている。80年を生きてきた私でも、思わず引き込まれてしまいました。 特に「卒業編」というタイトルの通り、終わりに向かう物語の緊張感と、そこに込められた友情や別離への向き合い方が素晴らしい。若い読者だけでなく、人生の終幕を意識する年代の者にとっても、心に残るメッセージが詰まっていると感じました。今どきの話題作を読むつもりが、思わぬ収穫を得た一冊です。