ビタミンF

ビタミンF

重松 清

出版社:新潮社 出版年月日:2003/06/01

新潮社 | 2003/06/01

2.33
本棚登録:6人

みんなの感想

感想

話題の直木賞受賞作だというので、つい手に取ってしまった。最近は新聞や雑誌で良く見かける作品だったからね。 中年男性たちの人生の「中途半端」な局面を描いた短編集。妻との関係、子どもとの距離感、そして自分自身の変化——これらは確かに、人生経験を重ねた者なら共感しやすいテーマだ。著者の視点は優しく、登場人物たちへの向き合い方も丁寧だと感じた。 ただ正直なところ、読み終えての充足感は中程度といったところだろうか。短編という形式の制限もあるのだろうが、各話の深掘りが物足りない気がした。「心に効く」というふれ込みだが、私自身はどこか距離を感じてしまった。人生経験の差、あるいは世代による感受性の違いかもしれない。 それでも、各所で目にする理由は理解できる。若い読者たちにとっては、自分たちの親の世代を理解する手助けになるのだろう。そういう意味では、いい橋渡し役になっている作品だと思う。新刊本として、今この時期に読む価値はあるだろう。

感想

直木賞受賞作ということで期待して手に取ったのですが、正直なところ自分には刺さりませんでした。 38歳、40歳といった人生の中途半端な時期の悩みを描いた短編集だということは理解します。ただ、23歳の新社会人である自分からすると、登場人物たちの悩みや葛藤がまだ遠すぎるというか、実感が湧かないんです。もう少し年を重ねてから読むと違う感覚になるかもしれません。 また、短編集という形式も個人的には物足りなさを感じました。各話で完結してしまうため、キャラクターや世界観への没入感が浅い気がします。漫画をよく読む身としては、やはり長編で世界観に浸る方が好みです。 書き方は丁寧で読みやすいのですが、内容としては自分の人生経験では理解しきれない部分が多かったです。他のレビューで高い評価を見かけたので、年代によって評価が大きく変わる作品なのかもしれません。もしかしたら数年後に読み直すと評価が変わるかもしれないですが、今のところはこんな感想です。

感想

直木賞受賞作ということで期待を持って手に取りました。人生の転機を迎えた30代、40代の男性たちの日常を描いた短編集ですが、正直なところ「可もなく不可もない」というのが率直な感想です。 各編の主人公たちが抱える悩み――妻との関係、息子との距離感、人生の停滞感――は確かに共感できるテーマです。仕事をしていると、こうした人間関係の葛藤は周囲にもよく見かけます。ただ、短編だからでしょうか、それぞれのストーリーが少し物足りなく感じてしまいました。 タイトルの「ビタミンF」が示唆する「家族」というテーマは良いのですが、読んだ後に心に何か残るような深い洞察や感動がもう一歩足りないんです。疲れた時の心の栄養という帯文句には惹かれていたのですが、そこまでの効き目は感じられませんでした。 仕事のストレスで本を読む時間も限られているので、より響く作品を求めているのかもしれません。話題作ということで読んでみる価値はありますが、万人にお勧めできるほどではない、という印象です。

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