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最後の講義 完全版 漫画家・文筆家・画家 ヤマザキマリ

最後の講義 完全版 漫画家・文筆家・画家 ヤマザキマリ

ヤマザキマリ / NHK / テレビマンユニオン 主婦の友社 2026年1月17日

感想

ヤマザキマリのキャリアを追った本作を読んで、人生って本当に予測不可能だなと改めて感じた。エンジニアとして安定志向で生きてきた自分からすると、14歳でヨーロッパに送り出されて、高校を中退し、美術留学に賭けるという選択肢は想像もつかない。だからこそ、その後の極貧生活や試行錯誤の日々の話が面白くて、一気に読めてしまった。 特に印象的だったのは、画家として食べていく道が閉ざされる中で、人生が何度も方向転換されていく過程。むしろそういった「失敗」や「想定外」を重ねながら、最終的に「テルマエ・ロマエ」という大ヒット作に辿り着く流れは、成功するまでの物語というより、人間がいかに柔軟に進路を変えていくかという話で、それが素晴らしい。 エッセイとしても読みやすく、NHKの講義版では語られなかった部分も含まれているということで、ファンなら間違いなく満足できる一冊。人生に悩んでいる人や、創作に携わっている人には特におすすめしたい。

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