むしの本棚
感想

エドガー賞受賞作ということで手に取ってみたんですが、期待以上でした。 不倫という日常的でありながらも禁忌のテーマから始まるストーリーが、予想外の方向へ転がっていく快感ですね。登場人物たちの行動が一つ一つ積み重なって、次々と事態が複雑化していく様は、プログラムのバグを追う時の緊張感に似ています。手紙という古典的で単純な仕掛けなのに、これほど効果的とは。 何度も「え、そっち?」という感じで予想を裏切られました。ネタバレになるので詳しくは言えませんが、終盤の仕掛けはかなりの力作です。キャラクターの心理描写も丁寧で、単なるミステリーの枠を超えた人間ドラマとして楽しめるのが良い。 文庫版で気軽に読める長さなのも、気ままな読書好きにはありがたい。通勤電車での暇つぶしから始まったんですが、気がつけば一気読みしてました。ミステリー好きなら絶対ハマるはずです。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ