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それでも日本に原発は必要なのか? 潰される再生可能エネルギー

それでも日本に原発は必要なのか? 潰される再生可能エネルギー

青木 美希 文藝春秋 2026年2月20日

感想

エネルギー政策について学びたくて手に取った一冊だったが、期待と現実のギャップが大きかった。 確かにテーマ自体は興味深い。福島原発事故後の日本のエネルギー政策転換、再生可能エネルギーの急速な拡大と現在の停滞、そして原発回帰への流れ—これらは重要な社会課題だ。しかし、著者の主張が強すぎて、バランスの取れた分析に欠けている印象を受けた。 技術者としての立場からすると、もっと冷静なデータ分析と、複雑な問題に対する多角的なアプローチを期待していた。被災者の物語は確かに説得力があるが、それだけでは政策判断の根拠としては不十分だ。再エネ普及の課題(蓄電技術、供給の安定性、コスト効率など)についても、もっと詳しく掘り下げてほしかった。 新書という限られた紙幅ながら、もう少し両論併記の姿勢があってもよかったと思う。意見は合致するかもしれないが、読み手として納得できるだけの根拠が足りなかった。肩の力を抜いて読む軽めのエッセイなら気楽に読めるが、このテーマでそれはできない。

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